2023 Fiscal Year Annual Research Report
ベビーテックとWWWT日本版の夫婦対話型WEB周産期メンタルヘルス支援システム
Project/Area Number |
22H03402
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
高橋 眞理 学校法人文京学院 文京学院大学, 看護学研究科, 特任教授 (20216758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 裕子 杏林大学, 保健学部, 教授 (80265769)
大田 康江 北里大学, 看護学部, 教授 (80650134)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ベビーテック / WWWT-Japan / WEB対話型 / 産後うつ / 産後不安 / 一次予防 / e-Learning / ペアレンティング教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1)初めて親となる初産婦とその夫(パートナー)を対象に、妊娠中のバーチャルな育児体験、出産後のWWWT日本版によるペアレンティング学習(PartⅠ「赤ちゃん編」5ワークと、PartⅡ「パパママ編」9ワークの計14ワークセッションから構成)を、HP上でe-Learningで学習し、その結果を夫婦で話し合う、WEB対話支援システムを開発すること、2)開発した支援システムの実行可能性を検討すること、3)本支援システムによる産後うつと不安への予防効果を、準実験研究から実証することであり、【研究1】【研究2】【研究3】の3段階から構成する。なお、本年度は前年度に引き続き【研究1】と【研究2】について、以下の点を実施した。 ①リアルケアベビーによるベビーシッター体験の方法について、対象者がわかりやすく抵抗感なく理解できるよう、米国の製造元動画および世界各国でYoutube上に公開されている動画を参考にし、視覚補助教材の作成にむけて、本研究ベビーシッター体験動画のコンテンツを検討した。 ②対話側WEBシステムの夫婦同士の対話、夫婦と研究者との対話のシステムについて、当初の計画ではLine@の活用を予定していたが、現在使用中止になっていること、ユーザーサイドの視点から、数種のアプリ使用による対象者の負担を軽減するため、すでに作成されているWEB教材の中にコメント記入として書き込み、やりとりができないか、パソコン画面上およびスマートホン画面上の両者で実施できないかについての検討を進めた。 なお、本年度中に、①②についての完成版の作成までには至っていないため、これらを用いた有用性の検討については、次年度に検討することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度検討した、「リアルケアベビーの育児体験」の動画作成およびWEB上の対話システムの検討に、予想以上の時間を要したため、完成版の作成までには至ることができなかった。そのため、完成版の作成による有用性の検討については、次年度に繰り越すことになった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究実施計画に基づき、【研究2】【研究3】へと進めていく。 次年度は【研究2】では、ベビーテックとWWWT日本版対話側WEB周産期メンタルヘルス支援システムの実施可能性を検討し、システム全体の評価を行う。 【研究3】はベビーテックとWWWT日本版による対話型WEB周産期メンタルヘルス支援システム の効果検証であり、2群による準実験研究デザインでの前後比較によって、産後うつ、産後不安、夫婦関係の変化の検証を進める。 なお介入の効果は当初の研究計画を再検討し、実装研究の視点からも検討を進めてみたい。
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