2022 Fiscal Year Annual Research Report
Preconceptional Care IoT Program Development for Working Women in the Wiz/Post-Corona Era
Project/Area Number |
22H03405
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
大田 えりか 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (40625216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 由佳 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (40749553)
須藤 茉衣子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 政策科学研究部, 研究員 (40817243)
新野 由子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (60375615)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | プレコンセプション / 低出生体重児 / 働く女性 / 妊孕性 / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の働く女性における健康管理のためのIoT/アプリの特徴と活用状況に関する全国ウェブ調査を実施した。本研究では、働く女性の健康管理実態を明らかにするため、全国規模の大規模インターネット調査を実施した。20歳から64歳の働く女性9,305人を参加者として募集した。この調査では、ロジスティック回帰を用いて、彼女たちの健康状態と、健康管理のためにIoT/アプリを導入する理由を分析・比較した。さらに、IoT/アプリの活用に関連する様々な参加者の特徴を評価した。調査の結果、働く女性9,305人のうち、1,455人(約15%)が健康管理の目的でIoT/アプリを積極的に利用していることが明らかになった。調査結果からは、若年層ほど高齢層に比べてこれらのテクノロジーを採用する可能性が高いという傾向が示された。さらに、IoT/アプリの利用増加と関連する要因として、所得水準が高いこと、学歴が高いこと、飲酒や喫煙の習慣があること、睡眠時間が短いこと、運動活動に定期的に取り組んでいることなどが確認された。興味深いことに、栄養障害、月経に関連する症状や状態、月経前症候群(PMS)、女性がんといった特定の健康状態にある女性は、健康管理のためにIoT/Appsを利用する傾向が強いことが判明した。 分担研究者の須藤らが、妊孕性向上に有効な介入方法に関する系統的レビューを実施している。 プレコンセプションケアの概念に関する専門家調査の計画を立案したが、コロナ禍で実施することができず、令和5年度に延期した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で、専門家調査の実施ができなかったため、令和5年度に繰り越して実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、【プレコンセプションケアの概念に関する専門家調査】を実施する。また、【妊孕性向上に有効な介入方法に関する系統的レビュー】(分担研究者:須藤担当)、【働く女性の健康管理に対する意識・需要に関する】の論文化を進め、国際学会と国内学会で発表を行う。開発したモバイルアプリ・IoT(体重計、Fitbit)を活用した健康支援プログラムの計画書を分担研究者の本田と共同で作成し、倫理審査を進める。倫理審査の許可が出次第、フィージビリティ研究として20名の働く女性に試用する。プログラムを実施し、自記式質問紙とインタビュー調査を行い、健康支援プルグラムの試用上の問題点や改善点、感想などを収集する。 令和7年度:分担研究者とともに、実行可能性研究の参加者の評価を基に修正し、健康支援プログラムを完成させる。 令和8年度:健康支援プログラムの有効性を検証するために、介入を実施する。
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