2023 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険施設のリモート支援による最良な皮膚障害予防・管理実装モデルの構築
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22H03418
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
紺家 千津子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20303282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真田 弘美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)
須釜 淳子 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 教授 (00203307)
松本 勝 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40751904)
大橋 史弥 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (60895861)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 褥瘡 / スキンーテア / 失禁関連皮膚炎 / 介護保険施設 / 遠隔看護支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域包括ケアシステムにおいて、介護保険施設であっても医療施設と同レベルのケア実践が望まれるが、同レベルではないために推進を阻んでおり、介護保険施設のケアレベルの向上が課題となっている。介護保険施設では、入居者の皮膚は加齢により脆弱であるために褥瘡、スキン-テア、失禁関連皮膚炎などの多様な皮膚障害が起こりやすい。これらの皮膚障害が入居者に発生すると、苦痛が生じ、治癒遅延や重症化しやすく、感染を併発すると入院や死に至る可能性がある。そこで、入居者の皮膚とWellbeingを守るために、看護師誰もが「高齢の入居者に最良な皮膚障害の予防と管理」ができるオンライン支援システムの構築を目的とする。 これまでに、皮膚障害の予防と管理に関して看護師の抱えている問題と、オンライン支援の事前課題を抽出するために療養型の病床でオンラインにて皮膚・排泄ケア認定看護師より褥瘡ケア支援を受けた看護師の思いを調査してきた。そこで、今年度は介護保険施設の看護師が求める支援の明確化のために、ケア相談を受け付けたところシーティングの相談が多数あり、効果的なケア方法の開発が急務と判断し検討した。その結果、座位時に背面クッションと、体幹を囲むようにブーメラン型クッションを使用すると、大腿の接触面積が増えて圧が分散されるため褥瘡発生の予防につながると示唆された。なお、対象者にとっても不快なく、クッションの使用も容易と看護師からの評価を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19が5類に分類されても研究のための施設への立ち入りは制限が多く、さらに候補施設との調整中に2度の震災があり調査は行えなかった。しかし、介護保険施設の看護師に対して皮膚障害のケアについて相談対応を行い、オンライン支援も試行しニーズの把握に努めた。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に、介護保険施設の皮膚障害の予防と管理において求められる支援を明確化する。 さらに、同時進行で、非侵襲的な機器を用いた皮膚障害のアセスメントの学習プログラムを作成する。
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