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2022 Fiscal Year Annual Research Report

脳卒中後のリハレスポンダー増加のための反応性アストログリオーシス制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22H03461
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionNational Rehabilitation Center for Persons with Disabilities

Principal Investigator

長尾 元史  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 運動機能系障害研究部, 研究部長 (00359671)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsグリア細胞 / アストロサイト / 反応性アストログリオーシス / 脳卒中 / リハビリテーション / エピジェネティック因子
Outline of Annual Research Achievements

脳卒中後のリハビリテーション(以下、リハ)により、損傷部周囲の残存領域の神経回路再構築が促され、機能回復が促進すると考えられている。このことから、損傷後、リハによる回路再構築が可能な領域(リハ応答領域)を増加させる脳内環境制御はリハレスポンダーを増やすことに繋がる可能性がある。脳卒中後の脳内環境に大きな影響を及ぼすものの一つに反応性アストログリオーシスがある。脳卒中後、グリア細胞の一種であるアストロサイトは、損傷部周囲で反応性アストロサイトに変化し、それらの一部が増殖、遊走してグリア瘢痕を形成する瘢痕形成アストロサイトになる(この変化を反応性アストログリオーシスと呼ぶ)。反応性アストログリオーシスは炎症や軸索再生阻害因子(コンドロイチン硫酸プロテオグリカンなど)分泌による神経回路再構築阻害など有害な作用を有する一方、損傷部に集積する炎症細胞を正常脳組織から隔離し、炎症を収束させる有益な作用を有する。そのため、損傷部の炎症を最小限に抑え、リハによる回路再構築を促進するためには、単に反応性アストログリオーシスを完全に抑制すれば良いわけではなく、適切に制御することが重要な鍵となる。しかし、反応性アストログリオーシスの分子メカニズムは未だ不明な点も多く、適切な制御には至っていない。本研究では反応性アストログリオーシスの分子メカニズムを解明し、その制御が、リハによる回路再構築を促進し、脳卒中後の運動機能回復に繋がるかを検討する。今年度は、脳卒中後の反応性アストロサイトで発現しているエピジェネティック因子の反応性アストログリオーシスにおける役割を明らかにするために、アストロサイト特異的エピジェネティック因子欠損マウスを用いた脳梗塞モデルを作製し、脳梗塞後の病態解析と運動機能評価を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画通り、アストロサイト特異的エピジェネティック因子欠損マウスの脳梗塞モデルの病態解析と行動解析を行うことができたため。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、アストロサイト特異的エピジェネティック因子欠損マウスの脳梗塞後の病態解析を行い、エピジェネティック因子の反応性アストログリオーシスにおける役割を明らかにする。また、培養アストロサイトでエピジェネティック因子をノックダウンし、炎症に対する影響を検討する。さらに、エピジェネティック因子の上流シグナルと相互作用分子の探索を開始する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 脳卒中後の反応性アストログリオーシスにおけるクロマチンリモデリング因子Chd7の役割2023

    • Author(s)
      長尾元史
    • Organizer
      日本ミエリン研究会
  • [Remarks] 国立障害者リハビリテーションセンター研究所 運動機能系障害研究部

    • URL

      http://www.rehab.go.jp/ri/departj/undou/

URL: 

Published: 2023-12-25  

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