2022 Fiscal Year Annual Research Report
Homeostatic regulation of metabolic organs by splicing factors and its clinical application
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22H03520
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
宮崎 拓郎 昭和大学, 医学部, 准教授 (80398693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐竹 炎 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 主幹研究員 (20280688)
小野 弥子 公益財団法人東京都医学総合研究所, 基礎医科学研究分野, 副参事研究員 (20392376)
松本 英成 昭和大学, 医学部, 准教授 (30861132)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | mRNAスプライシング / マクロファージ / 肥満 / 死細胞クリアランス |
Outline of Annual Research Achievements |
動物実験としてはCWC22コンディショナルノックアウトマウスの表現型解析を行った。本年度は高脂肪食誘発性の肥満症モデルの解析を中心に検討した。解析項目としては各代謝臓器における病理解析、発現解析および死細胞蓄積の評価を検討した。CWC22の欠損により、上述のような肥満症における表現型は増悪化することが明らかとなった。また、骨髄由来マクロファージを単離して、如何なる生理的なプロセスにより上記mRNAスプライシングが制御されるか検討した。RNAseqによりスプライスバリアントの網羅解析も行い、ターゲットとなる遺伝子を複数同定した。同時に、エフェロサイトーシスやファゴサイトーシスの機能解析を行い、ターゲット遺伝子と細胞機能が一致することを確認している。このような機能に直結するターゲット遺伝子のいくつかはタンパク質に翻訳されることが明らかとなっており、当該バリアントを検出する目的で抗体を作成した。また、予備実験で検出されているCWC22ターゲットXについて、リコンビナントタンパク質をマクロファージ細胞ラインに導入し、分子レベルでメカニズムを検討した。Xならびにそのスプライシングバリアントは細胞内分布に差異があり、両者は細胞内で分子間相互作用を呈することが明らかとなった。さらに、病理解析で健常ならびに肥満症症例の脂肪組織におけるCWC22の活性を免疫組織化学的に検出する目的で、病理検体27例を収集し、目下解析中である。同時に、海外から高BMIの検体も入手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
表現型解析は順調に進行しており、次世代シーケンスの結果も良好であった。病理検体も順調に収集が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に、令和4年度の検討を継続する。動物実験としてはCWC22コンディショナルノックアウトマウスの表現型解析を行う。令和5年度も引き続き肥満症モデルの解析を中心に検討する。 高脂肪食を負荷し、解析項目としては各代謝臓器における病理解析、発現解析および死細胞蓄積の評価を検討する。死細胞の増加に続く現象と して、メタボローム解析にて血中核酸の測定を行う。また、予備実験で検出されているCWC22ターゲットXについて、リコンビナントタンパク質 をマクロファージ細胞ラインに導入し、分子レベルでメカニズムを引き続き検討する。Xならびにそのスプライシングバリアントの細胞内挙動 、分子間相互作用、さらに他の機能分子との相互作用についても検討する。さらに、同分子がマクロファージの動態やエンドサイトーシス機能 、ならびに細胞クリアランス能に如何なる影響を持つか 検討する。さらに、冠動脈疾患患者の血漿を収集し、血中のスプライシングバリアントYの定量を行い、両者の関連性について検討する。同時に、病理解析で健常ならびに肥満症症例の脂肪組織におけるCWC22の活性を免疫組織化学的に検出する。
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Research Products
(10 results)