2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of biological aging index focusing on "care-term"
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22H03525
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
吉田 司 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 研究員 (20822175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 陽介 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 室長 (60550118)
渡邊 裕也 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 准教授 (70644376)
渡邉 大輝 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (90894501)
木村 みさか 京都先端科学大学, アクティブヘルス支援機構, 客員研究員 (90150573)
藤田 裕之 京都先端科学大学, バイオ環境学部, 教授 (70523819)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ケア期間 / biological aging / フレイル / 介護予防 / 健康寿命 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、他者からの支援や介護が必要な「ケア期間」の低下パターン評価するものである。京都府亀岡市をフィールドとした高齢者研究コホート「亀岡スタディ」では、亀岡市から住民基本台帳情報と介護保険情報の提供を受けた。今年度は住民基本台帳情報をこれまでに亀岡スタディで取得したデータと紐づける作業を行うとともに、介護保険情報のデータ整理に着手した。 本研究課題の目標の一つであるパネルデータの取得については、研究者や亀岡市役所担当者およびその上長と打ち合わせをし次年度も継続協議することとなった。 これまでに亀岡スタディで取得したデータを用いた論文報告を行った。食事の質が良いと死亡リスクが低いことが知られているが、フレイルか否かを考慮した関係性を検証するため、食事バランスガイドの順守状況で食事の質を評価し、フレイル者と非フレイル者共に食事の質が良好な群は死亡リスクが低いことを論文として報告した。痩せも肥満も死亡リスクが高いことが知られているが、近年、痩せだけでなく肥満もフレイルの該当割合が高いことが報告されたため、体格とフレイルか否かを考慮した死亡リスクとの関係を検証し、非フレイル者は痩せも肥満も死亡リスクが高いが、フレイル者はBMIが高いと死亡リスクが下がることを論文として報告した。死亡・介護リスクが高いサルコペニアは骨格筋の量、筋力、筋機能が低下した状態であるが、アジアのサルコペニアワーキンググループの報告書では骨格筋の量を評価する種々の方法のうち超音波画像診断装置を用いた方法によるエビデンスが不足しているとされていたため、超音波法を用いた骨格筋量およびサルコペニアを評価する方法を検証し論文として報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
亀岡市から提供を受けた累計2万件以上ある住民基本台帳情報と介護保険情報のうち、介護保険情報は個人の変化を伴う情報であるため、情報の整理が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
介護保険情報のデータ整理は次年度も継続する。 パネルデータは亀岡市と協議継続中であるが、並行してデータ利用可能な他コホートの開拓も行う。
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