2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22H03565
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
品川 高廣 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (40361745)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深井 貴明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (00871328)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 仮想化技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、まず1つ目の学術的問い「(a)目的に応じた仮想化ウェイトを実現するためにはどのような体系化が必要か?」に答えるために、これまでの知見を踏まえて目的に応じた動的なウェイトの仮想化を検討することで、様々な目的に応用可能な汎用プラットフォームの設計を試みた。具体的には、まずはハイパーバイザの rejuvenation を目的として、仮想化全体のon/offを動的に変更できるシステムの設計・実装をおこなってその効果を確認する実験をおこなった。その結果、仮想化によってオーバヘッドが発生する部分がネステッドページング、割り込み、I/Oアクセスなどのそれぞれの部分でどの程度発生するのかが明らかになってきた。これにより来年度以降にアダプティブウェイト型という新しい仮想化技術の体系を明らかにすることを目指した最初のサイクルを実施することができた。 また、本研究の2つ目の学術的問い「(b)種類の異なるCPU間の仮想化技術をどのように抽象化・一般化できるのか?」に答えるために、実際に 複数のアーキテクチャのCPU間で連携して統一的な環境を設計を試みた。CPUのアーキテクチャによっては、他のCPUと比べて性能や機能が低く、仮 想化のオーバーヘッドを限りなく減らした超軽量な仮想化が必要になることに加え、他のCPUとはアーキテクチャが根本的に異なることから、 デバイスへの依存が比較的大きくなりがちな準パススルー型では特に異機種間連携には解決すべき課題がいくつかある。今年度は、具体的には、Armアーキテクチャにおける仮想化機構の機能分析をおこなって、異機種間連携に向けた知見を得ることできた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の2つの学術的問い「(a)目的に応じた仮想化ウェイトを実現するためにはどのような体系化が必要か?」及び「(b)種類の異なるCPU間の仮想化技術をどのように抽象化・一般化できるのか?」に答えるための研究計画を概ね当初想定通りの進捗で実施しており、現在のところはおおむね順調に進展していると言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した研究の成果も踏まえて研究内容を微修正しつつも、当初目的に向けて概ね計画通りに研究を推進していく予定である。
|