2022 Fiscal Year Annual Research Report
An Approach to Guqin Music Recognition and Composition by Machine Learning
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22H03709
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
呉本 尭 日本工業大学, 先進工学部, 教授 (40294657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稗田 浩雄 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (10425796)
間普 真吾 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (70434321)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 仙翁操 / YOLOv5 / VGG16 / 減字譜 / AI打譜 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は「古琴(七絃琴)の琴譜である減字譜をディープラーニング技術によって、自動的に識別し、その琴曲を復元する(AI打譜)」ことの実現である。本年度(初年度)において、実施した研究内容および成果は以下通りにある。 1.古琴譜の収集:「琴曲集成全30冊」(2012年中華書局出版)を入手した。 2.減字譜データベースの作成:平易な古琴曲である「仙翁操」の減字譜データベースを作成した。 3.AIモデルによる減字譜の識別:深層学習モデルであるVGG16およびYOLOv5を用いて、「仙翁操」における55種単字減字譜識別を行い、それぞれの識別率は87.50%と88.47%であったことを明らかにした。 4.減字譜から琴曲の復元:「仙翁操」の単字の演奏ビデオデータを作成し、減字譜画像から直接音声を出力するシステムをYOLOv5によって開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究代表者の所属機関にて極めて良好な研究環境があり、研究協力者(研究室在籍学生)の鋭意な努力、および研究分担者方の積極的な支援より、本年度の進捗状況は当初の計画以上に進展している。具体的には、国際会議ICIARE2022および国内研究会(2022年電気学会電子情報システム部門大会)で本研究課題の成果発表を行ったことなどが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度にAI打譜システム構築に向けて、平易な古琴曲「仙翁操」のみを対象とし、減字譜単字55種のデータベースを作成したが、今後は大量(100曲を目指す)の古琴曲を含んだ減字譜データベースの構築を行う。また、初年度のAI打譜システムの出力音声にはリズム、強弱などの音楽要素を含んでおらず、今後これらの課題を解決したい。
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Research Products
(2 results)