2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Study on Solar Pump Irrigation Systems in South Asia: Evaluating Efficiency, Income Distribution and Environmental Impacts
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22H03836
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
藤田 幸一 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (80272441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉江 あい 京都大学, 文学研究科, 講師 (10786023)
加治佐 敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (50377131)
石坂 貴美 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (60804606)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ソーラー灌漑ポンプ / プロジェクト評価 / バングラデシュ / インド東部 / 比較制度分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の2022年8月、代表者・分担者全員でバングラデシュのソーラーポンプ灌漑の概要をつかむため、ボグラとクシュティアの2ヵ所の農村地域で予備的調査を実施した。ソーラー灌漑のオペレーターや受益農民などからの聞き取りにより、水利料の水準や徴収方法、導入のインパクトなど基本情報を、2つの地域の地域差を含め、ある程度は収集できたが、ソーラー施設を所有するRDFやSSPL(NGO/民間企業)の調査協力が十分に得られず、今後の調査に支障があることが判明した。 そこで同年12月にバングラデシュに再渡航し、ソーラー灌漑を管轄する政府機関(IDCOL)の本部を訪問し、研究プロジェクトについて説明し、調査許可を求めたが、CEOにレターを書くよう要請されただけで帰国を余儀なくされた。帰国後速やかにレターを送ったが、返事がなく、予定していた2023年2~3月の調査は断念せざるを得ず、45万円の予算繰越しを行うこととなった。 翌年度の2023年8月、繰越金を利用してバングラデシュに出かけたが、IDCOLの調査許可が得られないことを前提にして、調査研究戦略の見直しを余儀なくされたため、1つはボグラとクシュティアでの調査を簡略化し、マッピングとそれに関連する情報収集(ソーラー・ポンプと他の灌漑施設の位置および灌漑区域の地図上の特定化と灌漑境界域にある圃場の農業経営情報の収集)にとどめること、もう1つは、IDCOLの管轄外のNGO(DASCOH)のソーラー灌漑プロジェクト村で調査研究を行う、ということにした。以後の詳細については、2023年度実績報告書に譲る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
バングラデシュのボグラとクシュティアの2ヵ所の農村地域でソーラーポンプ灌漑の予備的調査を実施し、ある程度までの基礎情報は得られたが、施設を所有するNGOや民間企業の調査協力なしにはそれ以上の調査ができないことが判明し、ソーラー灌漑を管轄する政府機関であるIDCOLに許可を求めたが、不発に終わった。バングラデシュのソーラー灌漑の大半はIDCOLの管轄下にあることから、調査研究戦略を大幅に見直す必要が生じ、1つは上記2ヵ所の農村地域での調査を簡略化し、マッピングとそれに関連する情報収集にとどめること、もう1つはIDCOLの管轄外のNGO(DASCOH)のソーラー灌漑プロジェクト村で調査を行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
ソーラー灌漑を管轄するバングラデシュ政府機関IDCOLの調査協力が得られないため、今後の調査研究の戦略を大幅に見直す。1つはボグラ、クシュティア地域での調査を簡略化し、マッピングとそれに関連する情報収集にとどめること、もう1つはIDCOLの管轄外のNGO(DASCOH)のソーラー灌漑プロジェクト村で調査を行うことである。
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