2023 Fiscal Year Annual Research Report
小学校英語教育に関するエビデンス生成のためのアウトカム指標の開発・検証と公開
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23H00640
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
酒井 英樹 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00334699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 研 北海学園大学, 経営学部, 教授 (20364234)
長沼 君主 東海大学, 語学教育センター, 教授 (20365836)
堀田 誠 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20780646)
池田 周 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (50305497)
工藤 洋路 玉川大学, 文学部, 教授 (60509173)
草薙 邦広 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (60782620)
物井 尚子 (山賀尚子) 千葉大学, 教育学部, 教授 (70350527)
寺沢 拓敬 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (80772706)
内野 駿介 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80825456)
亘理 陽一 中京大学, 国際学部, 教授 (90509241)
小木曽 智子 富山大学, 学術研究部教育学系, 講師 (90965427)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 小学校外国語教育 / アウトカム指標 / テスト開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
英語教育学において政策的・実践的判断に資するエビデンスの生成が求められているが、小学校英語教育研究においては研究者や実践者が利用可能なアウトカム指標はほとんどない。この背景に基づき、本研究は、小学校英語教育に関する教育政策や実践に関する意思決定に参考となるエビデンス生成のために、研究者や実践者が利用することのできるアウトカム指標を社会に対して無償公開することを目的とする。本研究では、学習指導要領で示されている「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の三つの構成要素から成る資質・能力に照らし合わせて5領域(「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」)のアウトカム指標を開発・規格化し、児童を対象とした調査を行い、アウトカム指標の信頼性や妥当性を実証的に検討し、その上でアウトカム指標を公開する。初年度である2023年度に実施したことは主に次の2点である。第一に、「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」における「知識及び技能」と「思考力、判断力、表現力等」について検討を行い、どのような力を測定するのかを決定した。第二に、「学びに向かう力、人間性等」においても、小学校学習指導要領等で育成することが求められている力を整理し、どのような質問紙票にするのかの検討を行った結果、当初 WTCの質問紙票を活用する予定であったが、新たに質問紙票を作成することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度においては、「学びに向かう力、人間性等」に関して既存の質問紙票を活用し、実証研究を行う予定であったが、測定するべき力に関して議論する中で、新たに質問紙票を作成することになったため、調査をすることができなかった。そのため、「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を次のように変更し、推進していく予定である。(1) 「知識及び技能」及び「思考力、判断力、表現力等」について、5領域(「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」)それぞれについてアウトカム指標を開発・規格化する(2024年度)。(2) 「学びに向かう力、人間性等」における質問紙票を開発・規格化する(2024年度)。(3) 研究協力者を通して依頼した協力校で小学校5年生及び6年生を対象に、「学びに向かう力、人間性等」のアウトカム指標の検証(2024年度実施予定)、「聞くこと」のアウトカム指標の検証(2024年度実施予定)、「話すこと」のアウトカム指標の検証(2025年度実施予定)、「読むこと」と「書くこと」のアウトカム指標の検証(2025年度実施予定)を行う。(4) アウトカム指標の利用可能性について、公開ワークショップを開催し(2025年度と2026年度)、アウトカム指標のテスト、採点手順、実施手順などのマニュアルと主な検証内容をまとめた報告書を作成し、最終年度の研究発表時や公開ワークショップにて無料配布する。
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