2023 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of the life style at the hinterland waterfront of Alexandria: Targetting the temple precinct on the sandhill
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23H00697
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
長谷川 奏 早稲田大学, 総合研究機構, 客員上級研究員 (80318831)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西本 真一 日本工業大学, 建築学部, 教授 (10198517)
津村 眞輝子 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 館長 (60238128)
高橋 亮介 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (10708647)
西坂 朗子 東日本国際大学, エジプト考古学研究所, 客員教授 (30454193)
惠多谷 雅弘 東海大学, 情報技術センター, 研究員 (60398758)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | エジプト / アレクサンドリア / コーム・アル=ディバーゥ遺跡 / 神殿周域住居 / ヘレニズム村落 |
| Outline of Annual Research Achievements |
コーム・アル=ディバーゥ遺跡の発掘に際しては、50m四方の大グリッドをまず設営し、それをさらに25の10m四方のグリッドに分割した。このうち、2023年度はD3b1,2,6,7,11,12,D3c5,10,15の計9グリッドを対象とした。ナオスの東側~東南は二重壁囲まれた中にある複雑な構成となっていると思われた。D3c15の北東コーナーでは、このたび検出された遺構がさらに東側に繋がるペイブメントもみられた。また建造物の小部屋の床面には、炉の痕跡や土器などを埋め込んだ施設の痕跡もみられた。それぞれの建物が僅かに異なる建造物の軸線は、およそ3期に分類されると推測され、さらにナオスの建造に先立つ建物(前身遺構)かとも考えられる壁体もみつかった。出土土器の内でも、丘陵頂部の生活面から取り上げられたシルト・クレイの皿型土器や大型壺(果汁等の圧搾された液体を貯蔵する容器とも考えられる)は丘陵頂部の活動に深く関わる遺物と考えらえる。丘陵頂部から離れた周壁遺構周辺からは、奉納用とも思われる石製容器がいくつか出土している。その他、ランプ(図14)、ブロンズの装身具、ブロンズあるいは鉄の釘、土製のゲーム駒等が出土している。D3b1の表層と周壁まわりの2か所では、プトレマイオス2世のコインがみつかった。既にトレンチ発掘の際に、「カドケウスの杖」の表徴を持つアンフォラ把手が出土しており、プトレマイオス王朝の初期の時代(BC2C頃か)が想定されていたが、僅かながらも、遺跡の形成年代に関わるかと想定される年代資料が出始めている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ナオスの東側は、当初予想していた以上に複雑な構成をしているが、それぞれの建物が僅かに異なる建造物の軸線は、およそ3期に分類されると推測され、さらにナオスの建造に先立つ建物(前身遺構)かとも考えられる壁体もみつかった。さらに、D3b1の表層と周壁まわりの2か所では、プトレマイオス2世のコインが発見され、僅かながらではあるが、遺跡の形成年代に関わるかと想定される年代資料が出始めているのは大きな成果である。上記の2点を勘案し、研究は概ね順調に進行していると判断される。
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| Strategy for Future Research Activity |
2023年度の調査で、コーム・アル=ディバーゥ遺跡の丘陵頂部でメルクマールとなるナオスの東側の構成がおおよそ明らかになったのは意義深い成果である。2024年度は引き続き、丘陵頂部の構成を明らかにすべく、丘陵斜面に降下するエリアとの繋がりにも気を配りながら調査を進めたい。また年代の確定は重要な手段でもあり、エジプト考古局所属の保存修復士らと連携し、出土コインや他の金属遺物のクリーニングを進めていきたい。
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