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2023 Fiscal Year Annual Research Report

The study of Organizational Failure

Research Project

Project/Area Number 23H00846
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

鈴木 竜太  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80295568)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉野 直人  西南学院大学, 商学部, 教授 (20710479)
原 拓志  関西大学, 商学部, 教授 (60252756)
松尾 健治  大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (60805175)
市村 陽亮  大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (80811116)
辺見 英貴  長崎大学, 経済学部, 助教 (80914241)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Keywords組織の失敗 / 不祥事・不正 / 非倫理的行動 / 組織学習論
Outline of Annual Research Achievements

計画初年度である令和5年度は、2つの点で研究を進めてきた。1つは、広範に渡っている組織の失敗に関する研究群を整理するために広く先行研究をあたり、そのフレームワークの構築に着手した点である。具体的には、組織の失敗に関わる諸研究(組織の倒産や衰退に関わる研究群、逸脱行動の研究群、組織事故に関わる研究群、組織不正に関わる研究群)について既存研究の概観を目的にレビューを行なった。
2つ目は、組織の失敗に関する事例研究を行なった点である。今年度は、新聞記事などから本研究がターゲットとする失敗について2012年から2022年までの10年間の事例をリストアップすることを行ない、大まかに分類を行なった。その上で、いくつかの事例を選択し、それぞれの事例のあらましやその原因について(特定の理論によらず)分析を行なった。具体的には、横浜市のマンション傾き事例(2015年)、信楽鉄道列車衝突事故(1991年)、スペースシャトルチャレンジャー号の事故、陸軍ヘリコプターの誤射、鐘紡の粉飾決算、宮崎県の口蹄疫(2010年)、すき家の過剰労働問題、旅客船KAZUI沈没事故(2022年)、東海村JCO臨界事故(1999年)の事例について分析を行なった。
令和5年度は、4回の研究会を実施し、各回では上記の先行研究の概観、各事例について報告をし、それを踏まえて議論を行った。各事例については、それぞれミクロ・マクロの関係について焦点をあて分析を行い、本研究の目的であるミクロとマクロの双方の視点をもつフレームワークの構築に向けて議論を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は主にアーカイバルデータからの分析と関連する研究群の整理を行なった。それぞれ上記したように、順調にデータを収集し、分析を進めている段階である。一方で、当初の予定では企業不正防止研究会において調査協力を依頼する予定にしていたが、研究会の開催が本年度においては現段階で見送られたことから、この点については予定通りとはいかなかった。また、大規模なデータの収集については、データベースの構築のフォーマットについて現在検討中である。

Strategy for Future Research Activity

順調に研究が進んでいることから、今後も定期的な研究会を通じて、事例情報の共有とそれに基づいた議論を進めていく予定である。本年度も情報共有のツールなどを用いて、効果的な大規模情報の共有を試行的に進めてきたが、本格的なデータベースの構築やフレームワークの構築に向けて、情報共有のツールをより活かす形で進めていく予定である。

Remarks

吉野直人:『日本の人事部 LEADERS(リーダーズ)』11号へ「レジリエンスとルールは相性が悪い?」掲載。
松尾健治:第1116回武藤記念講座:武藤山治90回忌追悼講座にて「企業成長の論理:鐘淵紡績における武藤山治の経営管理」発表。

  • Research Products

    (6 results)

All 2024 2023 Other

All Journal Article (2 results) Presentation (3 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 社会的課題とイノベーション -技術システムの安全を例として-2023

    • Author(s)
      原 拓志
    • Journal Title

      日本経営学会誌

      Volume: 53 Pages: 31~40

  • [Journal Article] Rivalry is a source of creativity in a climate for inclusion2023

    • Author(s)
      Matsuo, K., Ichimura, Y., & Funakoshi, T.
    • Journal Title

      OMU-GSB Working Paper

      Volume: 202304 Pages: 1~25

  • [Presentation] Theoretical study of employee silence and voice based on attribution theory2024

    • Author(s)
      Hidetaka Hemmi
    • Organizer
      International Conference on Business, Economics and Information Technology
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 事故研究の組織論的展開:ルーティン・ダイナミクスからのアプローチ2023

    • Author(s)
      吉野 直人
    • Organizer
      2024年度組織学会年次大会
  • [Presentation] When and how rivalry fosters creativity2023

    • Author(s)
      Matsuo, K., Ichimura, Y., & Funakoshi, T.
    • Organizer
      44th Eurasia Business and Economics Society Conference
    • Int'l Joint Research
  • [Remarks] 『日本の人事部』「規則やマニュアルが組織のレジリエンスを高める?」

    • URL

      https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/3187/

URL: 

Published: 2024-12-25  

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