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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Research on the Formation Logic of Regional Business Ecosystems Centered on the Concept of Social Integration

Research Project

Project/Area Number 23H00858
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionHiroshima University of Economics

Principal Investigator

細井 謙一  広島経済大学, 経営学部, 教授 (30279054)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松川 佳洋  広島経済大学, 経営学部, 教授 (10847172)
坂田 隆文  中京大学, 総合政策学部, 教授 (40367652)
金丸 輝康  大阪学院大学, 商学部, 教授 (90278549)
明神 実枝  福岡大学, 商学部, 教授 (60461480)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Keywordsお好み焼き / ビジネス・エコシステム / 社会統合 / 偶有性 / 合理性
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、社会統合の概念を中核として、地域ビジネス・エコシステムの形成論理を、理論的かつ実証的に明らかにすることである。
広島のお好み焼きは、ビジネスとしての合理性は必ずしも高くないが、ソウルフードと呼ばれるまでに普及している。この点について本研究では、理論仮説としてお好み焼き店を支える地域ビジネス・エコシステムが形成されていれば、経済合理性が高まると考えている。またお好み焼きを支える地域ビジネス・エコシステムが形成されるのは、消費者側でも供給側でも、お好み焼きを良しとする共通価値同度が高まることが、社会統合効果を生じさせるからだと考えている。
令和5年度と6年度は、理論研究と歴史研究を中心に行い、仮説的理論モデルの検証と精緻化を行う計画であった。
まず、広島市のお好み焼き地域ビジネス・エコシステムの実態を把握するため、ヒアリング調査を行った。その成果は、学会報告1回、紀要論文1編として公刊されている。結論から言えば、広島市のお好み焼き地域ビジネス・エコシステムは、飲食店であれば、どんな業種でも支えうるような一般的なビジネス・エコシステムのようである。ただ逆に、どんな業種でも支えうるビジネスが、なぜお好み焼きを支える地域ビジネス・エコシステムになるのかということが問題である。言い換えれば、なんにでもなりうるという偶有性がお好み焼きを支えるという地域ビジネス・エコシステムになるのはなぜかということが問題である。
歴史的研究に関しては、お好み焼き関係年表を、紀要に研究資料として公刊した。お好み焼きビジネス・エコシステムの形成過程のすべてを網羅したものとは言えないが、研究の出発点として、十分な資料であると言えるだろう。
以上、本研究は、その目的と計画に照らして、おおむね順調に進んでいると言えるであろう。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的は、社会統合の概念を中核として、地域ビジネス・エコシステムの形成論理を、理論的かつ実証的に明らかにすることである。特に令和5年度は、理論研究と歴史研究を中心に行い、仮説的理論モデルの検証と精緻化を行うことを計画していた。
この計画に対し、まず歴史的研究としては、関係年表を整理し、紀要に研究資料として公刊している。
また、理論研究の部分では、お好み焼き店を中心にヒアリング調査を実施し、学会発表1回、紀要論文1編として、それぞれ成果を報告している。
歴史研究の部分も理論研究の部分も、あくまで基礎的な内容であるが、5年間の研究期間の初年度としては、十分であると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

研究初年度はおおむね順調に研究計画を進めることができたので、2年度目にあたる令和6年度も、これまで通り研究を進めていく。当初計画では令和5年度と6年度の2年間で、広島地域を中心として仮説的理論モデルの検証と精緻化を行うこととしていた。そこで令和6年度も、おおむね令和5年度と同じように研究を進めていく予定である。具体的には、引き続き、ビジネス・エコシステムの現状の記述を行う。お好み焼き店へのインタビュー取材に加えて、川上の食品卸や食品メーカーへのインタビュー取材も行う。ビジネス・エコシステム成立の経路依存性を検証するため、関係資料の発掘にも努める。こうした作業を通じて仮説的理論モデルの検証と精緻化を行う。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 広島お好み焼きのバリュー・チェーンに関する試論的考察-構造,機能,機能代置-2024

    • Author(s)
      細井 謙一
    • Journal Title

      広島経済大学経済研究論集

      Volume: 46 Pages: 39~50

    • DOI

      10.18996/keizai2024460304

    • Open Access
  • [Journal Article] 広島お好み焼き関係年表2023

    • Author(s)
      細井 謙一
    • Journal Title

      広島経済大学経済研究論集

      Volume: 46 Pages: 45~59

    • Open Access
  • [Presentation] 広島お好み焼き市場の形成過程:ビジネス・ エコシステム形成による市場創造2023

    • Author(s)
      細井謙一
    • Organizer
      日本商業学会 第13 回全国研究報告会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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