2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and social implementation of unified developmental screening for health checkups for 3-year-old children in local governments
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23H01039
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金生 由紀子 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (00233916)
原 由紀 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50276185)
坂本 由唯 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (60770386)
稲垣 真澄 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 客員研究員 (70203198)
毛利 育子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 准教授 (70399351)
大里 絢子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (80597162)
北 洋輔 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (90627978)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | スクリーニング / 3歳児健診 / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自治体が行う3歳児健診における統一発達スクリーニングを開発し、スクリーニングの精度を検証すること及び開発したスクリーニングを自治体健診に導入し、社会実装するためのシステムを構築することを目的とする。 課題1:1)弘前市3歳児発達健診での調査実施:社会性発達スクリーニング14項目(SSD14)は2023年4月から2024年3月に956名、CLASP-3y(24項目)は2023年12月~2024年3月に330名回答を得た。2)医学診断及び発達特性、ニーズの調査:弘前大学医学部附属病院にて順次精検診察(月4~6名)を実施し診断を行っている。3)診断の統一性の担保:吃音及びチック、読み書き、運動については2024年4月より統一の質問紙を使用している。4)統一発達スクリーニングの開発:分担者間の討議の末、2023年7月CLASP-3y(24項目)を開発した。5)統一発達スクリーニングの完成と妥当性の検証:2023年11月の時点で社会性、言語、吃音・チック・DD・運動、睡眠のスクリーニングモデルを作成し、同年12月より弘前市で実装を開始した。 課題2:1)連携機関での調査:青森県の協力のもと、2024年3月に青森県内40市町村を対象とした調査の結果、40市町村中30件が導入予定の状態である。2)支援者の養成:自治体及び支援者向け研修会を年度内に4回開催した。また、2024年1月に青森県とともに「青森県子どもの発達と行動に関するチェックシート 」活用マニュアルを作成し、刊行した。4)弘前市以外での実証実験:県内2市より問い合わせあり、調整を進めている。 課題3:乳幼児の発達に関する研究発表を国内外の学術集会で8回行った。幼児の睡眠問題に関する論文1件が国際誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題1:統一発達スクリーニングの開発と妥当性の検証 1)弘前市3歳児発達健診での調査実施:社会性発達スクリーニング14項目(SSD14)は2023年4月から2024年3月に956名、CLASP-3y(24項目)は2023年12月~2024年3月に330名回答を得た。2)医学診断及び発達特性、ニーズの調査:弘前大学医学部附属病院にて順次精検診察(月4~6名)を実施し診断行っている。3)診断の統一性の担保:2024年4月より統一の質問紙を使用している。4)統一発達スクリーニングの開発:2023年7月CLASP-3y(24項目)を開発した。5)統一発達スクリーニングの完成と妥当性の検証:2023年11月の時点で社会性、言語、吃音・チック・DD・運動、睡眠のスクリーニングモデルを作成し、同年12月より弘前市で実装を開始した。 課題2:自治体乳幼児健診での社会実装のためのシステムの構築 1)連携機関での調査:青森県の協力のもと、2024年3月に青森県内40市町村を対象とした調査の結果、40市町村中30件が導入予定の状態である。2)支援者の養成:2023年8月30日及び9月25日に「アセスメント市町村説明会及び研修会」、同年12月4日に「青森県子どもの発達支援ガイドブック研修会」、2024年2月28日に「初めて学ぶCAREプログラム」、3月9日に「CLASP-3y乳幼児発達障害研修会」を開催した。また、2024年1月に青森県とともに「青森県子どもの発達と行動に関するチェックシート 」活用マニュアルを作成し、刊行した。4)弘前市以外での実証実験:県内2市より問い合わせあり、調整を進めている。 課題3:子どもの発達に関する疫学調査結果の学術的発信:乳幼児の発達に関する研究発表を国内外の学術集会で8回行った。幼児の睡眠問題に関する論文1件が国際誌に掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
課題1:統一発達スクリーニングの開発と妥当性の検証 1)弘前市3歳児発達健診での調査実施:2024年度も同様に調査を実施する。社会性発達スクリーニング14項目(SSD14)については、2021年度1065名及び2022年度1125名を解析に加える。2)医学診断及び発達特性、ニーズの調査:弘前大学医学部附属病院にて順次精検診察(月4~6名)を実施し診断を行っていく。3)診断の統一性の担保:2024年4月より統一の質問紙を使用する。4)統一発達スクリーニングの開発:CLASP-3y(24項目)を検証し、最終版を作成する。5)統一発達スクリーニングの完成と妥当性の検証:2024年度は栄養、保護者のストレスを検討する。 課題2:自治体乳幼児健診での社会実装のためのシステムの構築 1)連携機関での調査:青森県の協力のもと、青森県内40市町村を対象とした調査を継続する。2)支援者の養成:研修会の開催及び2025年度「改訂青森県子どもの発達支援ガイドブック」作成の準備を行う。4)弘前市以外での実証実験:県外での実施を実現していく。 課題3:子どもの発達に関する疫学調査結果の学術的発信:3歳児の発達に関する疫学研究を発信していく。
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Research Products
(12 results)