2023 Fiscal Year Annual Research Report
COMISAの病態解明および治療確立のためのリアルワールドデータレジストリの構築
Project/Area Number |
23H01050
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
田中 春仁 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 客員研究員 (40727666)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 俊 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 研究生 (10617971)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 睡眠障害 / 睡眠時無呼吸 / 不眠症 / COMISA / レジストリ / 責任のある研究活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、睡眠外来を受診した一般臨床で終夜睡眠ポリグラフ検査を受けた睡眠の困りごとを抱える受診者を対象に症例レジストリの構築を行い、構築した症例レジストリから不眠症と睡眠時無呼吸症候群の併存に関する病態であるCo-Morbid Insomnia and Sleep Apnea(COMISA)の病態の解明を目的とするものである。COMISAは“眠れない”が困りごとの不眠症と“眠気”が困りごとの睡眠時無呼吸症候群の併存であり、相反する主訴の併存を特徴としたものである。そのため、治療も単独の疾患では治療アルゴリズムが確立されているものの、併存時の治療アルゴリズムは確立されておらず、その病態解明及び治療法の確立が望まれている。 この目的の達成のために、①多種多様なデータの解析が可能となる症例レジストリを構築する。症例レジストには対象者の人口統計学的情報、診断、既往歴、服用薬物、受診頻度・回数、持続陽圧療法や心理療法といった各種介入データ、血液生化学データ、各種患者報告式アウトカムで得られたデータを格納し、②格納されたデータに基づく解析を予定している。 現在は、複数の睡眠クリニックと連携し、COMISAや不眠症、睡眠時無呼吸症候群の患者データを格納する症例レジストリの構築を進めるのと同時に、先行研究をレビューし、COMISAに特徴的な。また、レジストリの構築をすすめるとともに、責任のある研究活動の観点から医療データの利用についての一般市民を対象とした調査を計画している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
現在、研究レジストリの構築を実施していることに加え、責任のある研究活動として調査研究の実施も進めているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、レジストリの登録を進めるとともに、調査研究の実施を進める。
|