2024 Fiscal Year Research-status Report
福島県常磐海岸における約7,000年間の津波履歴の解明と沿岸低地遺跡の動態変化
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23K25951
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
卜部 厚志 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (20281173)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高清水 康博 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10446370)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | 津波堆積物 / 福島 / 常磐海岸 / 南相馬 / 浪江 / いわき |
| Outline of Annual Research Achievements |
浪江町請戸,南相馬市井田川,南相馬市蝦沢,いわき市四倉,いわき市平藤間,勿来町関田地区において,津波堆積物調査を行った. 浪江町請戸地区では,昨年度に認定できた10層準のイベント堆積物と洪水起源と推定できるシルト層について,追加の掘削調査を行い各イベント層の層厚変化から,イベントの流入した方向を特定することができた.また,珪藻分析等からイベント層を挟在する地層の古環境の推定をおこなった.加えて,洪水イベントと推定できるシルト層から淡水起源の特徴的な珪藻を検出できた.南相馬市井田川地区では,7層準のイベント堆積物を検出し,イベント堆積物の隣接した低地部への分布や井田川低地の古環境の復元を行った.井田川低地北方の南相馬市蝦沢では,869年貞観地震津波によるイベント堆積物を含め,狭小な沢地形の中でのイベント堆積物の層相変化を明らかにした. いわき市四倉,いわき市平藤間,勿来町関田地区においても予察的に津波堆積物調査を行い,869年貞観地震津波によるイベント堆積物などを認めることができた.この検討を展開することにより,既存の研究例が少ない同地区においてイベント堆積物による津波履歴の復元を展開につながる成果を得た. 全体としては,浪江町請戸地区でのイベント堆積物による津波履歴は約6000年間で10層準を認定することができた.これまで常磐海岸北部地域では,約2500年前まで(4層準)のイベントしか復元できていなかったが,より古い時代までの津波履歴を明らかにすることができ,広域的な波源の推定につながる成果を得た.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
南相馬地区,浪江地区ともに継続的な調査により,イベント堆積物の分布,層相変化,堆積環境の復元,地区の古環境の復元等を行うことができた.また,いわき市地区の予察的調査により,これまでに検討例の少ない同地区でのイベント堆積物の認定ができ,展開が期待できる.
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| Strategy for Future Research Activity |
常磐海岸南部のいわき市や勿来地域における予察的検討によりイベント堆積物の分布や層位が明らかになったため,ボーリング機器を用いたより深部までの堆積物の採取を行い,イベント堆積物による津波履歴の解明を行う予定である.
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| Causes of Carryover |
いわき市地区で実施した予察的な調査の状況を踏まえ,ボーリング調査地点の選定が遅れたため,次年度にボーリング調査を行うこととした.
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