2023 Fiscal Year Annual Research Report
Design method for mobility-activity space toward optimal reallocation of urban spaces
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23H01586
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
大山 雄己 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20868343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
パラディ ジアンカルロス 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (60756336)
力石 真 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 教授 (90585845)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ネットワーク最適化 / 交通需要分析 / 交通行動分析 / 街路空間再配分 / 経路選択 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,主に(1)経路選択モデルの開発,(2)ネットワークデザインの実証分析,(3)ネットワークデザインの最適化フレームの構築の3点を実施した.以下,それぞれの点の実績について述べる. (1)では代表者がこれまでに開発してきた再帰的経路選択モデルの枠組みを拡張し,歩行者が街路の視覚的な空間の質に反応する行動を分析可能な新たなモデルを構築し,その実証を行った.この成果はTransportation Research Part Aの論文として出版された. (2)では,歩行者を主体とする市街地ネットワークの改変が周辺道路の交通量に与える影響について,断面交通量データを用いた分析を行い,その影響の小ささや蒸発交通(Traffic evaporation)の可能性を明らかとした.成果は論文としてまとめて,投稿済みである. (3)については,歩行者空間化が自動車混雑に与える影響を明示的に考慮し,歩行者の歩行快適性を最大化するネットワーク最適化問題に関する数理解析フレームを構築した.開発フレームを用いて,歩車間の錯綜が問題視される川越市街地のネットワークへ適用し,適切な歩行者空間の設計に対する示唆を得た.成果は論文としてまとめて,投稿済みである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定していた成果に加えて,共同研究者との良好なコミュニケーションにより,新たに重要な研究へ展開することができた.また,自治体や実務者との研究会など,複数の場で研究成果を共有することもできた.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の成果と同様,(1)行動モデル開発,(2)ネットワーク改変影響の実証分析,(3)ネットワークの最適化フレームの構築を続け,深度化と実証を続けたい.特に,研究課題の目的である「アクティビティ空間」の評価法を開発し最適化フレームに統合することにより,より柔軟な都市空間の計画・シナリオ設計へと展開する予定である.
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Research Products
(8 results)