2023 Fiscal Year Annual Research Report
Syudy on highly pathogenic avian influenza infection in innate immunity
Project/Area Number |
23H02364
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
堀内 浩幸 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (80243608)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 高病原性鳥インフルエンザ / HPAIV / 自然免疫 / ニワトリ / ゲノム編集 / 宿主免疫応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
・タイ在来鶏由来系統Xは,その交配系により9種(A~J)を導入し,孵卵胚から胚線維芽細胞(CEF)を培養した。培養したCEFは,poly(I:C)の導入と非導入系の2種に分け,それぞれからゲノムDNAとmRNAの抽出を行なった。抽出したmRNAは逆転転写によりcDNAを合成し,PCRに供試した。その結果,交配系AとEにおいて,ゲノムDNAおよびmRNAからアヒルRIG-Iと相同性を有する塩基配列が検出された。 ・タイ在来鶏由来系統Xは,その交配系により9種から作出したCEFに対して,高病原性鳥インフルエンザ(HPAIV)分離株3種を感染させて細胞変性効果(CPE)とmRNAの抽出を行なった。CPEの観察では,感染24時間後から多くの細胞で細胞死に伴う培養器からの剥離が観察され,CPEの観察ができなかった。抽出したmRNAはcDNA合成まで終了させた。 ・感染実験用に搬入したRIG-I強制発現トランスジェニックニワトリ では,輸送中に糞尿に血液が混入していることが観察され,腸管からの出血が想定された。一方,野生型のニワトリ では糞尿での血液の混入は認められなかった。 ・感染依存的にRIG-Iを発現させるニワトリ の作出研究では,培養したニワトリ 始原生殖細胞(PGC)のMx遺伝子(マウスにおいてRNAウイルス感染時にRIG-Iと同様な発現パターンを示す)にCRIS-PITCh法を用いてMx遺伝子に共発現するようにRIG-Iをノックインした。ノックインしたPGCは,クローニング後,目的の位置にRIG-Iが導入されたものを選抜し,ニワトリの初期胚へ移植した。現在,移植胚から誕生した雛を育成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に計画していたほぼ全ての研究計画を遂行することができた。 ・タイ在来鶏由来系統Xは,その交配系の9種(A~J)の中にRIG-I相同遺伝子が存在する可能性が明らかになった。 ・実際にHPAIVの感染実験をin vitroで行い,解析用試料を準備した。 ・常時RIG-Iを発現しているRIG-I強制発現トランスジェニックニワトリは,輸送などのストレスに応答して粘膜組織等での炎症を起こすことが推定された。 ・感染依存的にRIG-Iを発現させるニワトリ の作出研究は順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
・タイ在来鶏由来系統Xは,その交配系によりRIG-Iの相同遺伝子の存在が示唆された。2024年度は2023年度に検出されたRIG-I相同遺伝子のゲノム構成,転写翻訳系の有無,自然免疫に機能するかどうかを明らかにする。 ・タイ在来鶏由来系統Xの交配系による遺伝的要因を9種(A~J)を用いて明らかにする。 ・RIG-I強制発現トランスジェニックニワトリの腸管粘膜細胞に着目し,RIG-Iの常時発系における炎症の更新を解析する。 ・感染依存的にRIG-Iを発現させるニワトリ の作出研究では,2024年度に10羽のG0世代からG1世代を作出し,RIG-I導入の有無まで確認する。
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Research Products
(18 results)