2023 Fiscal Year Annual Research Report
二足歩行と大脳化の進化における協調:頭蓋骨と骨盤形態の共変異分析
Project/Area Number |
23H02565
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森本 直記 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70722966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 航 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究員 (20737358)
西村 剛 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 准教授 (80452308)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 二足歩行 / 大脳化 / 骨格形態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本研究の基礎データとして、ニホンザルを含む霊長類の骨盤のCTデータを収集した。また、既に所得済みの頭部・骨盤の三次元サーフェイスデータを処理し、形態解析に用いる下準備を行った。骨盤の性差に関する成果を論文としてまとめ、総合誌に発表した(Morimoto et al., 2023, PNAS, 120 (30), e2300714120.)。また、人類学関係では最大の国際学会であるアメリカ人類学会(AABA)にて発表を行い、さらに海外の研究者と交流し情報交換を行うとともに、今後の共同研究の可能性も含め議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マイクロCTの導入により、形態データを効率よく収集するためのインフラは整った。これを含め、本研究の基礎となる形態データ収集は計画通り進んでいる。また、他の研究者との連携も取れており、共同研究として適切にデータをやりとりできる下地が整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
継続して基礎データとなる霊長類骨格のCTデータ収集を進める。類人猿の一部に関しては、共同研究の一環として海外の所蔵機関からデータを得る予定である。解剖学的特徴点により骨格形態を定量化し、統計解析を開始したい。
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Research Products
(3 results)