2023 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a Curative Therapy for Cancer Stroma Alterations in Pancreatic Cancer and Other Intractable Solid Tumors
Project/Area Number |
23H02868
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institutes for Quantum Science and Technology |
Principal Investigator |
辻 厚至 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 分子イメージング診断治療研究部, グループリーダー (60303559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 知也 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (10323403)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 核医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、膵癌等の難治性固形癌の根治を目指す新しい治療コンセプト「癌治療により変化した癌間質に対する根治療法」の確立を目指し、新しい薬剤の開発及び有効性の評価を行うことを目的とする。このコンセプトは、放射線や抗癌剤治療後に障害を受けた癌細胞の防御反応として起こる間質形成に関わる因子を標的とするもので、それにより間質形成を阻害し残存病変の根絶を実現するものである。膵癌等の難治性固形癌の間質過形成が難治性の主因であるが、それを阻害する効果的な方法がないことが大きな課題となっており、その解決法を提案することを目指して研究を実施した。腫瘍組織浸透性が高い低分子化合物の合成を行った。α線放出核種であるアクチニウム225のキレートであるDOTAとmacropaとテトラジンの誘導体の合成し、その合成法の検討を行った。精製の効率が悪かったため、条件検討を行い、効率が向上し、十分量のキレートテトラジン誘導体を得ることに成功した。ガリウム67やインジウム111での標識も良好であった。癌治療により誘導される分子の発現解析を実施した。放射線治療と抗がん剤治療後の腫瘍の発現を経時的に追記した。用量に依存するが、ピークは短期間で訪れることが明らかとなった。その分子を認識する抗体の腫瘍集積を経時的に測定した。その結果、用量依存的に集積が変化することがわかった。また、ピークは投与後1日後であった。臨床検体での発現解析のために、臨床計画書を作成し、倫理委員会に提出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りキレートテトラジン誘導体を得ることができ、それと結合させる標的分子を認識する抗体の体内動態も計画通り進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
キレートテトラジン誘導体の放射性標識条件の最適化を検討する。また、アクチニウム225での標識検討を行う。また、トランスシクロオクテン修飾した抗体での体内動態を評価する。臨床検体による発現解析も実施する。
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