2023 Fiscal Year Annual Research Report
社会実装を目指した看護師を熱ストレスから守るための個人防護具着用指針の開発
Project/Area Number |
23H03183
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋口 暢子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80264167)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
傳法谷 郁乃 神奈川大学, 付置研究所, 研究員 (00782301)
若林 斉 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (50452793)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 個人防護部 / 熱ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
R5年度は、Ⅰ質問紙調査:先行して行ったPPE着用状況と熱ストレスの発生要因に関する調査結果のデータ分析および学会での成果発表を行った。 また、Ⅱフィールド調査:PPE着用時の活動の実際と熱ストレスの発生状況について調査を行った。 調査の内容は以下の通りである。 調査対象: 診療の補助、看護ケア時にPPE(マスク、手袋、ガウン)を着用する看護師 調査内容:(a)基本属性(職種、年齢、臨床経験など)(b)PPEの着用状況(種類) (c)着用時間 (d)着用時に行った処置、ケア (e)着用時の活動量(加速度計) (f)PPE脱衣後の温熱的不快感、熱ストレス自覚の有無と症状 (g)PPE着用前後の体温 調査方法:PPE着用が必要となる患者が入院中の部署に、研究者が待機し、看護師が通常業務の中で、PPEを着用するタイミングに合わせ調査を行った。調査手順:①活動量測定のための加速度計を看護衣に装着 ②着用前のアンケート回答、サーモグラフィー撮影後、PPEを着用③病室に入り必要な処置やケア実施 ④ PPEを脱衣し病室を退出 ⑤脱衣後のアンケート回答、サーモグラフィー撮影後、加速度計の回収。 PPEを実際に着用した際の、処置やケアの種類や活動量を調査した。現在、データの収集およびデータの解析を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙調査の成果を論文化する予定であったが、フィールド調査と並行となり、まだ論文投稿ができていない。まだ、フィールド調査も感染症患者の入院が減り、PPEの特にガウンの着用機会が少なかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査の学術誌への投稿、およびフィールド調査の学会等での発表を行う。 さらに、以下実験研究を実施する。 Ⅲ実験研究-1:PPEの種類の違いによる心理・生理反応および認知課題パフォーマンスの影響について検討する。対象者:健康な成人男女 PPEの条件:①エプロン、マスク、手袋、②ガウン、マスク、手袋、③マスクのみ、測定項目:皮膚温、発汗量、衣服内温湿度、主観申告、認知課題の正当率と所用時間、活動量 測定手順は以下 の通り①被験者は椅座位安静30分経過後、看護ケアシミュレーションを約20分実施し、その後30分椅座位安静を保持する。皮膚温、発汗量、衣服内温度は、PPE着用前から終了後まで経時的に測定する。PPE着用前後で、主観申告、認知課題を実施する。
|