2023 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害のある児童を周囲と仲立ちするインクルーシブ教育支援システムのデザイン
Project/Area Number |
23H03437
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西田 健志 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20582993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 努 神戸大学, 工学研究科, 教授 (70324861)
山根 隆宏 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60644523)
村中 泰子 神戸大学, インクルーシブキャンパス&ヘルスケアセンター, 上席政策研究職員 (00456378)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | インクルーシブ教育 / 発達障害 / コミュニケーションデザイン / 消極性デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、発達障害のある児童を直接支援するのではなく、その周囲にいる人を支援する情報技術によって、交流の機会を質・量の観点から改善し、間接的に支援することができるか明らかにすることである。初年度は、異なる分野から集まった研究分担者グループの中で研究の方針や効率的な進め方について議論を深めるとともに、研究に使用する機材の具体的な選定と手配、初期プロトタイプの実装を進めた。 1.本研究では研究代表者が発達障害のある児童の親である状況を活用し、一人の事例をもとに探索的な研究活動を進め、学外での交流場面や利用している放課後等デイサービス等、柔軟に研究活動を行いやすい場から研究を広げていき、実績を積んだうえで公立の学校現場へと研究を広げていく方針を確認した。 2.探索の結果、時計型のウェアラブル端末については大きな拒否反応はなかったものの、身につけることの必要性について納得感が薄く、長期的な使用に向けては本研究に直接関わるコミュニケーション用途以外に、各児童が納得できるキラーアプリを探索する必要性があることが確認された。本研究はアプリケーションやデバイスのデザインにとどまらず、システム導入に関連する児童とのやりとりなども含めた支援計画全体のデザインを目指すべきであることが確認された。 3.時計型のウェアラブル端末を利用して発達障害のある児童と周囲の人とのコミュニケーションを仲立ちするアプリケーションのプロトタイプを開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題は研究方法が確立されていない分野を対象としており、探索な研究活動を通じて研究方法から模索している段階にある。その過程に当初の想定よりも時間がかかっているために研究計画にやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
初期プロトタイプをデモンストレーションすることによって、本研究課題が何を目指しているのか、研究グループのメンバー以外の様々な関係者に対してイメージを共有しやすくする。これによって関係者らとの協議や調整が円滑に進むことに加え、デザイン過程に関係者が参画する参加型デザインを行うことができると考えている。
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