2023 Fiscal Year Annual Research Report
Poverty alleviation and suppressing the agricultural pests damage using alarm pheromone components
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23H03607
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
山本 裕基 関西大学, 経済学部, 准教授 (00757974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 健一 東洋大学, 経済学部, 教授 (00534570)
高林 純示 京都大学, 生態学研究センター, 名誉教授 (10197197)
伊藤 高弘 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20547054)
酒井 章子 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 客員教授 (30361306)
重富 陽介 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (30780358)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | インドネシア / 森林生態系 / 害虫 / 食害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、インドネシア・中央カリマンタン州において、米の食害の原因となっているカメムシの種の同定および忌避フェロモンの判別をおこなった。中央カリマンタン州において、クモヘリカメムシを採取してトレイルカメラを用いて行動を記録した。また、フェロモンを採取し日本国内で解析を実施したところ、(E)-2-Octenalを含む成分が検出された。したがって、日本で観察されるクモヘリカメムシと同様の方法で忌避成分を用いている可能性が高い。また、中央カリマンタン州の農家がどのような農作法によって生産をおこなっているかについての聞き取りを実施することができた。引き続き聞き取り調査を実施して、統計分析を実施できるように世帯調査のデザインを行う。 最後に、インドネシアにおける森林生態系が世帯の厚生に与える影響について分析するため、衛星情報から森林減少を捉えたデータベースの構築と整理、世帯情報の整理、それらを組み合わせて分析するための準備をおこなっている。今後は、徐々に得られつつあるデータの整理と、分析を実施して研究論文の執筆を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、家計世帯と農地の調査を実施することができた。定量的な分析を実施する準備が整いつつある。今後は研究成果を論文化して、国際誌・学会などでの発表を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
インドネシア・中央カリマンタン州における調査を引き続き実施する。2023年度におこなった調査では、現地のパランカラヤ大学の研究者との意見交換と、調査協力の約束をすることができた。これらのリソースを最大限に生かしつつ、現地調査を本格的にスタートする計画である。
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