2023 Fiscal Year Research-status Report
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23KF0140
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 直毅 東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (90597775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MULLER JOSEPH 東京大学, 大学院数理科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-09-27 – 2026-03-31
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Keywords | 志村多様体 |
Outline of Annual Research Achievements |
志村多様体の超特異部分を調べ、それらを Deligne-Lusztig 多様体と関連付けることによってコホモロジーを調べ、志村多様体や Rapoport-Zink 空間のコホモロジーに関する結果を得ることを目標とした。2023年度は主に分岐ユニタリ群の場合について考えた。この場合は志村多様体の整モデルが滑らかとは限らないので、消滅サイクルの計算が必要になった。そのために分岐ユニタリ群の志村多様体に対して Kramer が構成していた局所モデルを用いた。さらにモノドロミー重さスペクトル系列を用いた議論を行い、 考えている分岐ユニタリ群に対する Rapoport-Zink 空間のコホモロジーを計算することができた.ユニタリ群の次数が偶数である場合で素数 p にも条件が付く特別な場合に、スペクトル系列に現れる射の非消滅が確認出来ていないところがあるがそれを除くとまとまった成果が得られた。これらの結果について論文の執筆を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分岐ユニタリ群の志村多様体の場合にまとまった結果が得られたためおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、ユニタリ群の次数が偶数である場合で素数 p にも条件が付く特別な場合にも、同様の結果が得られることを確認し、得られた結果に関する論文の執筆を完了させる。さらに完全 Hodge-Newton 分解可能でない志村多様体についても考える。
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Causes of Carryover |
得られた結果の確認と論文の執筆を優先したため出張が予定より少なくなり次年度使用額が生じた。次年度に情報収集のための出張を行い使用する予定である。
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