2023 Fiscal Year Research-status Report
Characterization of novel genes for the development of low nutrient tolerant and mineral-rich rice
Project/Area Number |
23KF0208
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MONSHI FAKHRUL ISLAM 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2023-11-15 – 2026-03-31
|
Keywords | 栄養応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球環境の変動に伴って、環境負荷の少ない食糧生産が求められる中で、少ない肥料でも生育を可能にする変異や遺伝子、種子へのミネラルなどの栄養の蓄積に関わる遺伝子などが見出されてきた。本研究は、これまでに使われてこなかったイネの新規な系統群を用いたゲノムワイド関連解析によって得られた、遺伝子として興味深いアミノ酸の輸送体遺伝子を中心に、品質の高いイネを少ないインプットで生産するために重要な遺伝子と新たな表現型解析を進めることなどにより同定、解析することを目的として進められている。 令和5年度の実績としては、候補遺伝子として同定しているアミノ酸輸送体と想定される遺伝子について、変異系統の構築を進めた。当該遺伝子の変異株と思われる系統を育成し、後代の個体についてゲノム配列解析を行い、当該遺伝子に変異が導入されていることを確認した。さらにこの個体についての生理解析を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
変異株は得られたものの、現時点では変異の確実に入ったものは1系統しかなく、さらに独立した変異株を確立する必要があり、その上で、生理実験などを行い、変異の効果、原因遺伝子と想定している遺伝子の役割などを検討していく必要があるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
変異株は得られたものの、現時点では変異の確実に入ったものは1系統しかなく、さらに独立した変異株を確立する必要がある。引き続き変異株の構築や検定を進めていく。その上で、生育試験や元素集積調査などの生理実験などを行い、変異の効果、原因遺伝子と想定している遺伝子の役割などを検討していく予定である。
|
Causes of Carryover |
学会参加費と国内旅費を計上していたが、今年度の学会発表は見送ることになった。次年度に予定している。
|