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2023 Fiscal Year Research-status Report

Heroines from the Wartales and Historical Identity in Early Twentieth Century Literatur e for Girls

Research Project

Project/Area Number 23KF0277
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

鈴木 彰  立教大学, 文学部, 教授 (40287941)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) VAN EWIJK AAFKE  立教大学, 文学部, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2023-11-15 – 2026-03-31
Keywords児童文学 / 近代日本 / 軍記物語の再話 / 女性表象 / 少女の歴史性
Outline of Annual Research Achievements

2023年度は、VAN EWIJK Aafke氏が来日した11月1日より本研究課題への取り組みを開始した。
本年度は、VAN EWIJK Aafke氏の博士学位論文をもとにした著書刊行を視野に入れた資料調査と分析に取り組む計画であった。立教大学図書館他都内諸機関等での日常的な調査・収集活動に加え、2024年1月17日~18日に、VAN EWIJK Aafke氏が、大阪府立中央図書館国際児童文学館に赴き、本研究課題の中心的な分析対象となる明治末~大正期の少女向け児童雑誌の閲覧と電子コピーによる資料収集をおこなった。また、17日には大阪国際児童文学振興財団の理事・総括専門員である土居安子氏と研究打ち合わせをおこない、関連資料や研究者情報のご教示をいただくとともに、今後の資料調査や、本研究の成果公表と社会還元の方法等について具体的に相談させていただいた(この研究打ち合わせには、代表者である鈴木も同席した)。また、3月9日には、VAN EWIJK Aafke氏が大谷大学で開催された第154回日本児童文学学会関西例会で「明治の国民国家と歴史児童文学」と題する研究発表を行い、本研究の基礎になる問題意識について報告した。また、その翌日には、同氏が甲賀市水口歴史民俗資料館「巌谷一六・小波記念室」の展示見学と資料収集を行った。これらの活動によって、本研究のための手元資料の充実と、今後の展開に関わる諸資料の所在確認等を進めることができた。収集した複写資料はスキャナーで読み込んで整理し、分析に活用している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

所属する立教大学のリサーチセンターの協力もあって、2023年11月の来日以来、比較的順調に生活拠点の確保と研究活動に取り組むための整備を整えることができた。そのため、大阪での資料調査、研究打ち合わせを含めて、計画していた活動を不安なく順次進めていくことができた。ただし、やはり5ヶ月では目立った成果をまとめることは難しく、研究集会等でそれを報告するまでの新たな成果をあげることはできなかった。しかし、計画していたVAN EWIJK Aafke氏の著書については出版社との交渉が進んだこともあり、全体としては、概ね順調に進んでいると考えている。

Strategy for Future Research Activity

2024年度以降も、当初の計画に沿って研究を進める。具体的には、2024年度前半までに、VAN EWIJK Aafke氏の著書の原稿をまとめることをめざす。それに平行して、本研究課題に関わる明治期~大正期の少女向けの雑誌・図書等の調査に取り組み、2024年度後半にはそれをさらに進展させる。大阪府立中央図書館国際児童文学館ほか、分析対象とする資料を所蔵する機関に赴き、写真・電子複写等の方法で資料を収集し、復刻版等も参照しながら、基礎資料となるデータの蓄積に継続的に取り組む。また、関連研究者との情報交換・意見交換も定期的に継続する。また、2024年度後半には、本研究の中間報告として研究集会を開催することと、成果論文を学会誌等に投稿することを予定している。

Causes of Carryover

当初、関西方面への資料調査出張をもう1件予定しており、早めに交渉を進めてはいたが、最終的に先方との日程調整が困難となり、次年度以降に変更せざるをえなくなった。また、予定していた研究集会の開催も、実質的な意義を勘案して、次年度以降にまわすほうがよいと判断したため、本年度は関連旅費の執行の必要がなくなった。
次年度に使用する際には、本年度実現できなかった調査旅費としての使用と、秋に予定している研究集会での講師招へいのための旅費・謝金としての使用をまずは念頭におき、複写代・資料購入費(物品費)としても、有効に使用していく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 明治の国民国家と歴史児童文学2024

    • Author(s)
      VAN EWIJK Aafke
    • Organizer
      第154回日本児童文学学会関西例会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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