2023 Fiscal Year Research-status Report
Morning light exposure and sleep/biological rhythms in young adults
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23KJ0288
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木村(萱場) 桃子 筑波大学, 医学医療系, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
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Keywords | 若年者 / 睡眠 / 光環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、寝室環境(窓の向きやカーテンの種類、窓から寝具までの距離など)の違いによる朝の光曝露の実態ならびに睡眠との関連を明らかにすることを目的とし、計画していたインターネット調査と睡眠測定調査のデータ収集を行った。 インターネット調査では、中・高・大学生の寝室環境の実態を明らかにするため、中学生の子どもを持つ親と高校生の子どもを持つ親それぞれ767名と大学生934名の計2468名からの回答が得られ、当初の目標数(1000名×中学生・高校生・大学生)を概ね達成することができた。寝室環境(窓の向きやカーテンの種類、照明機器など)については、中高生では、本人の意識や意向よりも親の意識や意向が大きく反映すると考えたため、中高生の親を対象に実施することとした。 また、照度計を用いた光環境や寝室環境に着目した測定調査については、大学生を対象に共同研究先(広島大学)でデータ収集を行い、28名のデータを分析した。その結果、窓の向き(東向き)やカーテンの種類(遮光カーテン)と主観的・客観的な睡眠変数との関連が示唆され、現在、論文を投稿している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、インターネット調査また照度と睡眠測定調査のデータ週数が進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
中高生の親を対象に実施したインターネット調査では、寝室環境と睡眠との関連についての検討を進め、主観的な睡眠について評価する必要があると考えられる場合には、中高生を対象とした追加調査を実施する予定である。 客観的な指標を用いて照度と睡眠変数との関連を検討するには、症例数も必要であり(当初の目標では100名)、引き続き、調査協力施設(2024年度は東北大学で実施予定)との調整や倫理手続きを進めているところである。
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Causes of Carryover |
睡眠測定調査では、被験者謝金や研究協力者への謝金を計上していたが、2023年度はインターネット調査によるデータ収集を主に行ない、睡眠測定調査のデータ収集は2024年度以降にも継続していく予定である。その調査遂行費用に充当する予定である。
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