2023 Fiscal Year Research-status Report
マルチメッセンジャー天文学に向けた超新星爆発からのブラックホール形成計算
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23KJ2150
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
森 正光 国立天文台, 科学研究部, 若手研究者雇用特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
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Keywords | 超新星爆発 / ニュートリノ |
Outline of Annual Research Achievements |
超新星爆発が起こったときに、地上のでのニュートリノを観測するフレームワーク開発の開発が9割完了した。pythonを使い開発した。まずは、シミュレーションデータを読み込む部分を実装して、そのあとに逆ベータ反応の反応断面積をstrumia and vissani(2003)の方法に基づき実装した。次に超新星爆発のイベントとフラックスの解析解の実装を行った。これによって、フレームワークによって自由自在に超新星爆発からのニュートリノイベントを生成できるようになった。 次の開発として、実際のスーパーカミオカンデ(SK)のバックグランドデータを使い有効体の中と有効体積の外でバックグランドの分布の仕方を変えより現実の検出器を再現できるようにした。また、SKの公開バックグランドデータは5MeVまでであるがより低エネルギー事象に対応するため関数でフィッティングして低エネルギー領域まで外挿を行った。これにより、より現実の測定環境の再現ができるようになりこれは、未だ世界でも誰も行っていない開発である。フレームワークの応用として現在は、生成したニュートリノイベントからどのような超新星爆発が起こったかについての解析手法の開発を行っている。 フレームワーク開発とは別のプロジェクトの1次元計算に現象論的対流を実装する方法については、現在mixing length theoryに基づき一般相対論流体で定式化が完了したところである。そして、現在はコード実装の最中で20Msunの親星を使って現象論的がどこで現れるかの調査を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フレームワーク開発が9割完了し、流体計算の定式化が完了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、フレームワーク開発を完了させ、一般に公開して論文にする。現象論的対流計算についてはコード実装と計算を行う。
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Causes of Carryover |
理由:国内学会の出張費を立て替えてもらえることになったため 計画:今年度に行く出張回数を増やす。
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