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2024 Fiscal Year Research-status Report

4D Flow MRIで捉える心臓のポンプ特性:次世代の心疾患予防研究

Research Project

Project/Area Number 23KJ2208
Research InstitutionNational Institute of Advanced Industrial Science and Technology

Principal Investigator

福家 真理那  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2023-04-25 – 2026-03-31
KeywordsMRI / 心臓血管連関 / 心臓後負荷 / 大動脈インピーダンス
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、MRIにおける最新の血流解析技術、特に4D-flow MRIを用いることで、運動が心臓および血管の機能的連関に及ぼす影響を明らかにし、心血管疾患の次世代予防医学への応用を見据えた新たな知見の創出を目的としている。
当該年度においては、研究計画に基づく主要データの取得が順調に進行し、特に心血管系の力学的動態を可視化する4D-flow画像を含むデータの約8割を取得することができた。また、副次的な課題として位置づけられていた加齢の影響に関するデータ取得についても、全体の約8割を完了しており、実験の進捗としては計画通り、またはそれ以上の成果を上げていると評価できる。さらに、挑戦的課題としていた運動中のデータ取得についても、良好な精度で並行して行うことができ、本研究の大きな強みとなっている。
実験は現在も継続中であるが、これまでに得られた成果の一部は、国内研究会、タイの大学との国際交流会、および国際学会(European College of Sports Science:ECSS)において発表を行い、外部からのフィードバックを得るとともに、研究内容の学術的妥当性や発展性について高い評価を受けている。
また、本研究の今後の発展を見据え、MRIとは異なるモダリティとして臨床現場で汎用されている心臓超音波(エコー)を用いた心臓生理の研究にも積極的に参画した。これにより、心臓生理に関する知識の深化および多様な画像解析技術の習得・向上を図ることができ、研究者としての視野の拡大にもつながっている。このように、当該年度はデータ取得の進捗および将来的な研究基盤の構築において非常に実りある期間であった。一方で、外部に公表された論文等の成果は現時点では限定的であるが、それはデータ解析と研究体制の強化に注力した結果であり、次年度には、得られた高品質なデータを基に、ハイインパクトな国際学術誌への投稿を目指し、着実に準備を進めている段階である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在、申請書に記載した研究計画に基づき、全体の約8割のデータ取得を完了し、データ解析を鋭意進めている段階であり、概ね順調に研究は進行していると考えられる。特に、挑戦的な課題として位置付けていた自転車運動中の左室形態変化や大動脈血流の画像撮像についても、当初の想定以上に良好なデータを取得することができており、本研究の大きな成果の一つとなり得ると考えている。本年度は、これまでに得られた中間成果を国内外の学会や研究会、勉強会等で発表し、多方面から貴重な意見や示唆を得ることができた。それらのフィードバックをもとに、次年度は心臓と血管の機能的連関に関する解析を一層深化させ、より意義深い知見を導き出すことを目指している。
なお、次年度は本研究課題の最終年度にあたるため、就職活動とも並行しつつ、これまでの成果を国際学術誌への投稿や学会発表などの形で積極的に発信し、有終の美を飾るべく全力を尽くしていく所存である。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、本研究課題の最終年度にあたることから、研究活動と並行して就職活動も行わなければならず、多忙を極める時期となることが予想される。しかしながら、本年度までにデータ取得および解析は概ね順調に進行しており、これまでの進捗を踏まえると、次年度の夏頃までにはすべてのデータ取得を完了させ、その後、速やかに解析および論文執筆へと移行することで、計画通り研究を完遂できる見込みである。
なお、本研究では、安静時・運動中の心臓および血管機能に関する多角的な視点からの検討を目的としており、その性質上、非常に多岐にわたるデータを取得している。そのため、今後は取得済みの膨大なデータの中から研究目的との整合性を踏まえつつ、成果として公表すべき項目に優先順位を付け、着実に一つひとつを論文化・発表につなげていく必要がある。この点については、受け入れ先の研究者と綿密な議論を重ねながら、今後の研究計画や方針を柔軟に調整し、取得したデータを最大限に活用することで、本研究の意義を高めるとともに、研究代表者として責任を持って本課題を完遂させる所存である。

Causes of Carryover

本年度に予定していた一部の被験者において、スケジュール調整の都合から撮像時期が次年度にずれ込んだケースもあり、その際の追加的なMRI使用料および被験者謝礼が次年度に発生する見込みである。これらの事情を踏まえ、必要な予算の一部は次年度のMRI使用に充てる予定としている。
さらに、研究成果の国際的な発信を目的とした論文投稿費用および国際学会(発表予定)に関連する渡航費、宿泊費等についても、近年の物価上昇や航空運賃・宿泊費の値上がりといった社会的背景を鑑み、本年度に予算使用を抑制し、その分を次年度に繰り越した経緯がある。これにより、国際雑誌への投稿や国際学会での発表など、研究成果の最大化を図る活動を次年度中に計画的かつ円滑に実施できるよう、財政的な準備を整えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)

  • [Presentation] Ascending Aortic Impedance in Young Endurance Athletes: A Time-Resolved Phase-Contrast MRI Study2024

    • Author(s)
      福家 真理那
    • Organizer
      The American College of Sports Medicine(ACSM)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 心肺最大運動負荷試験後の心拡張機能2024

    • Author(s)
      福家 真理那
    • Organizer
      運動生理学会
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2025-12-26  

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