• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

米国アメリカン大学C・N・スピンクス文庫に見る昭和前期ジャパニストの日本文化観

Research Project

Project/Area Number 23KK0007
Research InstitutionMeisei University

Principal Investigator

勝又 基  明星大学, 人文学部, 教授 (00409533)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) チン ロ  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 准教授(任期付) (00978851)
佐々木 孝浩  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20225874)
石上 阿希  京都芸術大学, 芸術学部, 准教授 (20516819)
Project Period (FY) 2023-09-08 – 2027-03-31
Keywords日本文学 / 書誌学 / 海外学術交流 / 都市文化
Outline of Annual Research Achievements

勝又は、2024年1月に米国ワシントンDCにあるアメリカン大学を訪問した。そこで同大学の日本関係教員ケネス・ナイト氏と貴重書司書レスリー・ネリス氏と面会し、今回のプロジェクトについてのキックオフ・ミーティングを開催した。そこで今回のプロジェクトのゴール、作業の手順、各研究者の役割などについて確認した。とくに、ネリス氏からアメリカン大学OPACからスピンクス文庫のデータを抜き出して提供していただけるという確約を得たのは大きな進歩であった。
そのあとスピンクス文庫をともに閲覧した。所蔵された浮世絵や絵本群は良質なものが多く、とくに『虫撰』については、最良本の一つではないかという感触を得た。
またこの出張においては、フィラデルフィアでMLA(米国近代文学会)に出席して米国をはじめとする文学研究者と交流し、ワシントンDCのフリーア・ギャラリーにおいてスピンクスの資料を閲覧調査し、米国議会図書館において日本古典籍を閲覧調査した。
また日本国内においては、アルバイト学生を雇用して、スピンクス文庫の目録の入力作業を行った。この目録は1970年代に作成された、日本語が手書きされた目録で、誤りや脱落も多いものである。これに書かれた日本語をとりあえず全て入力してデータを作成した。これが2024年8月以降に開催する現地調査のたたき台になる。
本年の調査を全体の中で位置づけるならば、本調査のための事前予備作業ということになる。その点では着実に遂行できたということができよう。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

先にも述べたとおり、本年の調査を全体の中で位置づけるならば、本調査のための事前予備作業ということになる。その点では着実に遂行できたということができよう。

Strategy for Future Research Activity

本研究は、米国ワシントンDCのアメリカン大学にあるC.N.スピンクス2024年度8月に第1回の現地調査、2025年1月に第2回現地調査を行う。勝又、佐々木、陳、石上の4名で訪問する。現地では、日本で作成したデータをもとにして、アメリカン大学スピンクス文庫を実際に確認し、データを補正・整備する。調査においては、マイクロソフトのOneDriveなどを用いてファイルを共有し、ひとつのデータベースに対して全員が入力作業ができるような体制を取る。また、持ち帰って検討が必要な箇所については、デジタル画像を撮らせてもらえるよう内諾を取っている。
調査はそれぞれ月~金の5日間行い、そのうち1日は文庫をもとにした調査研究を行う。また23年度1月にアメリカン大学で行ったキックオフ・ミーティングにおいて、アメリカン大学スタッフから「和本についてのレクチャーをしてほしい」との要望を得た。そこで、各訪問時に1回、90分程度の時間を割いて、日本古典籍の書物学についてのレクチャーを開催する予定である。
また国内では、アルバイトを雇用して、データベースの入力作業を行う。アメリカン大学訪問時は、できるだけ現地で現物の古典籍を手に取って得られる情報に集中し、それ以外の情報整理は国内で行う、というのが本調査の方針である。具体的にはアメリカン大学スピンクス文庫の洋装本とcinii books のデータとの紐付けなどが想定される。

Causes of Carryover

次年度使用額が出た理由はとくに無く、適切に使用した結果余ったと言うに尽きる。予算消化のための無駄な出費はしなかった。
使用計画については、8月と2月の旅費に使用する予定である。円安が進む昨今、予算的にやや余裕を持って旅程を組んでおきたい。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi