2023 Fiscal Year Research-status Report
IgG4関連疾患の疾患特異的自己抗原の同定 -新たな診断方法と治療薬の開発-
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23KK0164
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森山 雅文 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20452774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎮守 晃 九州大学, 大学病院, 医員 (00876542)
川野 充弘 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (20361983)
石丸 直澄 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (60314879)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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Keywords | IgG4関連疾患 / 自己抗原 / 自己抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
IgG4関連疾患(IgG4-RD)は、本邦から提唱された新しい疾患概念で、高IgG4血症と病変局所へのIgG4 陽性形質芽細胞の浸潤と線維化を特徴とする。その発症メカニズムについては、T・B細胞の活性化や自然免疫の関与が報告されているがいまだ不明な点が多く、疾患特異的な抗原については一部で報告はあるものの、いまだ実用化までに至る抗原は同定されていない。そのため、IgG4 以外に確立されたバイオマーカーは存在せず、治療としても非特異的なステロイドが第一選択薬として用いられているが、再発率が高く(5 年で約40%)、新規治療法の開発が求められている。 そこで今年度は、海外共同研究者が所属する米国Ragon研究所と連携して、IgG4-RDの唾液腺病変を用いたシングルセルB 細胞レセプター(BCR)レパトア解析を行うことで疾患特異的自己抗原の同定することを目的に研究を行った。 具体的には今年度は以下の研究を行った。 1.唾液腺病変・末梢血を用いたIgG4-RDの自己抗原の同定(Ragon研究所との連携) 当科で採取した顎下腺検体および末梢血からB細胞(CD19陽性細胞)をセルソーターにてソーティングし、シングルセルBCR レパトア解析を行った。その結果、B 細胞のオリゴクローナルな増殖を認めたことから、自己抗原の存在が推察された。そのため、その解析結果から各B細胞からシングルセルcDNA ライブラリ(BCRの重鎖と軽鎖の遺伝子配列)を作成した後に、既知の抗原-抗体相互作用データベースやCDR3 領域配列から6種類のリコンビナント抗体を作成した。方法としては唾液腺病変および末梢血からPierceTM Protein Concentratorsを用いて抗体を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定より早く抗体の抽出まで完了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
抽出した抗体のうち、病変局所に特異的に結合するものを選択して、さらに質量解析を通して抗原を明らかにすることで、自己抗原の候補分子を抽出する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度行う予定であったHuProtTMプロテオームマイクロアレイの解析費用が来年度になり、さらに参加予定の学会も参加できず旅費も使用していないため
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Research Products
(7 results)