2023 Fiscal Year Research-status Report
Source identification of combustion origin of PM2.5 in urban and rural areas of Bangladesh
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23KK0200
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
川島 洋人 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (60381331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 暁洋 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主幹研究員 (30391155)
藤井 佑介 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (90780099)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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Keywords | 安定同位体比 / PM2.5 / エアロゾル / 有機炭素 / 多環芳香族炭化水素 / バングラデシュ |
Outline of Annual Research Achievements |
1998年,『南アジアの大気汚染および越境汚染の規制と防止に関するマレ宣言』が採択されるなど,南アジアにおける大気汚染問題は90年代を端緒に国際協力が行われてきた。しかし,近年のアジアの急速な経済成長によって,さらに大気汚染は進み,国家間を超えた越境汚染は深刻な問題となっている。大気汚染情報提供企業の世界大手のIQAir(スイス)において,PM2.5濃度の国別の世界ランキングでは,バングラデシュは調査対象73か国中でワースト1位と劣悪な環境であるなど,定量的に発生源を把握することは緊急性を有しており,バングラデシュにとって極めて重要な課題である。 本研究は,バングラデシュの都市であるダッカ,地方であるボラを対象地域として,PM2.5に含まれる窒素化合物の窒素安定同位体比や有機炭素,多環芳香族炭化水素等の炭素成分の濃度分析を実施し,燃焼由来における発生源が何かを明らかにすることを目指す。2023年度は,ボラでのサンプリングを開始した。また,研究代表者である川島がバングラデシュに訪問し,サンプラーの状況確認,ダッカ大学の学生達へのレクチャーと実験講習会を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ボラへのサンプリングも開始し,有機炭素分析,多環芳香族炭化水素の分析を開始し始めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は,ボラのサンプルを分析開始する。また,有機炭素や多環芳香族炭化水素の分析も開始する。
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Causes of Carryover |
2023年度は研究代表者である川島が新たな大学に異動し,セットアップに時間がかかってしまい,次年度使用額が生じた。
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