2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of natural ligands for olfactory receptors and elucidation of biological function
Project/Area Number |
24227003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東原 和成 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00280925)
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Project Period (FY) |
2012-05-31 – 2017-03-31
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Keywords | 嗅覚受容体 / 匂い / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、鼻以外に発現する嗅覚受容体のリガンドと機能の解明を目指している。本年度は、卵巣に発現する嗅覚受容体MOR-O1のノックアウトマウスの表現系に関して解析を行った。その結果、第一減数分裂の再開に伴う卵核膜の消失(GVDB)のタイミングがノックアウトマウスで遅れることがわかった。そこで、卵巣発育及び出産に影響があるかどうかの詳細な解析を行ったところ、卵巣に特に異常は見られなかったが、高齢になると出産率が野生型より若干高い傾向にあることがわかった。本結果は、嗅覚受容体MOR-O1が卵巣で機能を持っていることを示唆するものである。一方、MOR-O1の鼻におけるナチュラルリガンドZ5-14:OHは、低濃度で誘引、高濃度で忌避を起こすことがわかり、MOR-O1ノックアウトマウス解析から、受容体から脳へ、そして嗜好性に至る専用の脳神経回線が存在することが明らかになった。また、様々な組織に発現するMOR18-1, MOR18-2のノックアウトマウスを作製したところ、心臓の重さが優位に増加していることがわかった。さらに、アスバラギン酸アミノ基転移酵素とクレアチンキナーゼの量も増加していることがわかった。これらの結果は、筋ジストロフィー症の表現系と類似していることから、MOR18-1, 18-2は筋肉損傷の時に何らかの働きをしていることが示唆される。一方で、これらのナチュラルリガンドの精製スキームの確立を行い、同定を目指した。MOR103-1のノックアウトマウスは現在作製中である。ムスコン受容体MOR215-1の内在性リガンドの同定に関しては、精製スキームの改善を行った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Ligand specificity and evolution of mammalian musk odor receptors: the effect of single receptor deletion on odor detection2016
Author(s)
Sato-Akuhara, N., Horio, N., Kato-Namba, A., Yoshikawa, K., Niimura, Y., Ihara, S., Shirasu, M., and Touhara, K.
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Journal Title
J. Neurosci.
Volume: 36
Pages: 4482-4491
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Self-exposure to the male pheromone ESP1 enhances male aggressiveness in mice2016
Author(s)
Hattori, T., Osakada, T., Matsumoto, A., Matsuo, N., Haga-Yamanaka, S., Nishida, T., Mori, Y., Mogi, K., Touhara, K. and Kikusui, T.
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Journal Title
Current Biology
Volume: 26
Pages: 1229-1234
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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