2016 Fiscal Year Annual Research Report
Statistical Research on the Recent Changes in Personal Values and Attitudes among Japanese
Project/Area Number |
24240043
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
中村 隆 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (20132699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 忠彦 統計数理研究所, データ科学研究系, 准教授 (10247257)
朴 堯星 統計数理研究所, データ科学研究系, 助教 (10583205)
尾崎 幸謙 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 准教授 (50574612)
稲垣 佑典 統計数理研究所, データ科学研究系, 特任助教 (30734503)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本人の国民性 / 価値意識 / パネル調査 / モード効果 / 調査不能 / 東日本大震災 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は東日本大震災後の日本人の価値意識に関して,比較的短期間で生じうる意識の変容過程を,パネル調査の実施とその統計解析によって明らかにすることを目的として実施したものである。平成28年度は,平成27年度までに実施した計4回分のパネル調査データの分析を研究の主眼に置いた。本年度中の主な分析成果は次の通りである。 [1]4回分のパネル調査におけるパネルからの脱落状況の分析を行った(前田,2016)。初回協力者3019名に対する第4回目の協力者は1584(52.5%)と3回の継続調査を通じてパネルが半数強まで摩耗した。第2回目調査の時点では属性要因の他に,調査で質問した調査協力理由のうち積極的な理由を挙げた回答者の協力が得られやすいという等の効果が見られたが,後の調査ほど有意な効果の数が減じていた。 [2]第4回調査から「地域活動への参加」をテーマとする項目群,地域活動への不参加者に限定して分析し,不参加者の類型を潜在クラス分析により検討した(稲垣他, 印刷中)。「嫌厭」,「傍観」,「機会剥奪」と命名可能であるような不参加状態の類型が得られ,「参加意欲」と「参加機会」の高低といった軸に基づいて類型の位置づけや,類型への属性要因の寄与,参加に向けた方策などの考察が可能であった。 [3]本パネル調査の最も主要な目的項目の一つであった「不安感」に関する4年度分の変化を分析した。「重い病気」「街での暴力」「交通事故」など身近な生活の中で起きる不幸な出来事についての不安は,年度により多少の上下はあっても特定方向への変化が観察されないが,日本の経済状況や社会情勢をより強く反映するであろうと予想される「失業」「原子力施設の事故」「経済面の不安」等については,4年間に少しずつ不安感が弱まる方向に変化する傾向が見られた。 こうした成果に基づき,対象者向けの調査結果報告も郵送にて行った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)