2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24240108
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
愼 蒼健 東京理科大学, 工学部, 教授 (50366431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 辰史 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (00362400)
三浦 伸夫 神戸大学, その他の研究科, 教授 (20219588)
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 准教授 (20409973)
杉山 滋郎 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30179171)
金 凡性 広島工業大学, 環境学部, 准教授 (30419337)
柿原 泰 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (60345402)
坂野 徹 日本大学, 経済学部, 教授 (70409142)
塚原 東吾 神戸大学, その他の研究科, 教授 (80266353)
菊地 暁 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)
瀬戸口 明久 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90419672)
木名瀬 高嗣 東京理科大学, 工学部, 准教授 (80548165)
松村 紀明 帝京平成大学, 公私立大学の部局等, 助教 (00422379)
加藤 茂生 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師 (30328653)
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Project Period (FY) |
2012-10-31 – 2016-03-31
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Keywords | 科学史 / 帝国 / 植民地 / 人類学史 / 医学史 / 気象学史 / 生物学史 / 農学史 |
Research Abstract |
2013年度(平成25年度)交付申請書に記載した研究目的と研究実施計画に沿って、当該年度研究実績の概要を示す。以下のナンバーは、研究実施計画に記載したナンバーと同じである。 (1)3月に全体研究会を開催し、そこで2014年度のオープニング研究会も開催。理論・方法論班、医学・薬学班、農林学・生物学班、地球科学・気象学班、人類学・民俗班は、国内研究会の開催、国際的な研究集会への参加、国際WSやシンポの開催を通じて、研究途上の研究を発表、研究交流を活発化するというゴールを設定し、分担者個人間にはばらつきがあるものの、各班の設定したゴールはほぼ達成した。 (2)農林学・生物学班は、10月に台湾・台北で国際WSを開催し、台湾で開催された東アジア環境史の国際シンポジウムに参加し、国際的な場で議論を重ねた。瀬戸口は「帝国日本における<野生>について」、藤原は「帝国日本における<緑の革命>について」、一定の成果を挙げた。 (3)人類学・民俗学班は、11月に京都大学にて国際シンポジウム「東アジアの民俗学-歴史と課題-」を開催した。日本、中国、台湾、韓国の研究者が集結し、帝国日本期の各地域での民俗学が比較可能であるかどうかを検討し、菊地はその可能性を提示した。また、坂野は考古学史、泉水は沖縄人類学史、木名瀬はアイヌ学術史において研究調査を進めている。 (4)2013年度は計3回の研究会だけでなく、若手研究報告会、全体研究会を開催した。 (5)6月に中国で国際会議、2月には中国の北京・瀋陽・大連にて資料調査を行い、北京大学、満州医科大学、旅順工科大学の資料を収集し、塚原、杉山、慎の研究に資した。 (6)地球科学・気象学班は積極的に論文を投稿し、国際会議に参加し、帝国日本の気象ネットワーク、地震ネットワークの研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の示した通り、交付申請書の研究実施計画をほぼ達成した。研究成果の報告に至っていない班、分担者もいるが、その点は当初から織り込み済みである。安易な成果主義ではなく、腰を据えた論文を最終的に執筆するのが目的である。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)今後も当初の計画どおり、各班が自律的な研究母体となり、研究を推進していく。とくに3年目は、理論・方法論班が主体となる国際ワークショップを開催し、「科学のネットワーク」という装置についても検討を開始する。 (2)一方、当初は2014年度に中国で国際会議を開催する予定であったが、中国側の事情により断念し、中国側とは今後も研究交流を進めることになった。中国での資料調査には厳しい障壁が存在したが、今後も地道に交流を進める中で、この障壁を乗り越えていきたい。
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Research Products
(39 results)