2013 Fiscal Year Annual Research Report
材料工学と細胞生物学の融合による魚鱗コラーゲンマテリアルテクノロジーの構築
Project/Area Number |
24241044
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
生駒 俊之 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (20370306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 順三 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (10343831)
田中 利明 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (40263446)
吉岡 朋彦 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (50452016)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ナノ機能材料 |
Research Abstract |
本研究課題では,材料工学的に魚うろこの階層構造と類似したコラーゲン線維配向層状構造の構築並びに細胞生物学的に細胞が産出するコラーゲン線維配向形成及びその構造変換物質の探索を目的としている.本年度は,前年度に引き続き、流れ場中におけるコラーゲン線維形成を評価した.特に積層化に関して検討を行った。その結果、基盤としてガラスもしくはシリコンウェファーを用い、シリコン表面での配向性に優れることを明らかとした。積層化に関しては、作製したコラーゲン基材の剥離が問題となることから、さらなる条件最適化が必要であった。一方,金魚の鱗から単離した細胞を用いて,細胞染色並びにコラーゲン染色を行うことで、単離した細胞がコラーゲンを生合成していることをライブイメージにより明らかにした。蛍光抗体法により魚鱗由来の細胞で観察できることを世界で初めて示した。コラーゲンが核に局在している可能性、さらにコラーゲン線維との関係を検討している。通常の動物由来細胞と比較して、活動性が高いことから、ライブイメージ取得技術の最適化が必要であった。また、コラーゲン分泌に関する遺伝子にGFPを導入した細胞を調製することを試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定の配向構造作製には成功しているものの、積層構造体の構築に至っていない。一方で、魚鱗由来細胞に関しては、コラーゲン分泌に関して解明が進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降,流れ場発生方法にポンプによる流路へと変更することで,さらに配向性を高めたコラーゲン線維構造の積層構造体を構築する.一方魚鱗から単離した細胞のコラーゲン分泌に関わる現象をライブイメージ化するため.GFP導入した細胞を培養し,繊維配向メカニズムを明らかにする。
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[Journal Article] ERK-dependent downregulation of Skp2 reduces Myc activity with HGF, leading to inhibition of cell proliferation through a decrease in Id1 expression2013
Author(s)
X.Li, Y.Bian, Y.Takizawa, T.Hashiomoto, N.Kitamura, T.Ikoma, J.Tanaka, Y.Inagaki, M.Komada, and T.Tanaka
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Journal Title
Molecular Cancer Research
Volume: 11
Pages: 1437-1447
DOI
Peer Reviewed
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