2014 Fiscal Year Annual Research Report
鳥・航空機および鳥・鳥無線通信による鳥インフルエンザモニタ網の基礎研究
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24241058
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中島 功 東海大学, 医学部, 教授 (00183509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 清明 公益財団法人山階鳥類研究所, 保全室, 研究員 (40106729)
片山 正昭 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (60185816)
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Project Period (FY) |
2012-10-31 – 2015-03-31
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Keywords | 危機管理 / 情報通信工学 / 電子航法 / ウイルス / パケット通信 / ネットワークトポロジー / 生体情報 / ADS-B |
Outline of Annual Research Achievements |
大型の渡り鳥では、NOAA 衛星データ収集中経器 ARGOSシステムで、地理的な渡りが把握されてきているが、これは 401MHz・ARGOS 発信機を鳥の背部に取り付け、衛星側で受信されるドップラーシフトを最小二乗法を用いて発信位置を算出する手法で、通信は太陽電池でエネルギーを得る昼間に限られ、この時間帯は電離層によるファラデ回転の影響が大きく、位置精度は+/-20km と揺らいでおり、加えて機材の重量が 80g-20g と重く、一次電池の寿命は数ヶ月、また太陽電池を搭載しても週に一度ほどの通信しか成り立たない。 最近 GPS+ARGOS が搭載されている機材もあるが、大型の鳥(放鳥トキなど)に限られているため、そこで本研究では、鳥から航空機、あるいは鳥から他の鳥へデータ通信する仕組みを研究開発し、最終年の今年は鳥鳥間通信のアンテナを含めた基板作成、プログラム開発、実装、通信評価実験、キジに装着しての野外実験を行った。 C言語で記載した鳥鳥間パケット通信プログラムを搭載し、その制御は32bitCPUで、パケット通信素子CC2500、3軸角速度、照度計測などをコントロールし、周波数2.4GHz、鳥鳥間で距離約50m、鳥センター間で約10kmのデータ通信が可能で、総務省傘下のテレコムエンジニアリングセンターより技術基準適合証明書を14局得、キジに装着しての野外実験を行い良好な野外実験成果を得た。三軸角速度計でキジの呼吸、心拍数、筋肉の収集が把握でき、それぞれのファィルを各個体が決められた時間に自動的に蓄積転送し、それぞれの個体がすべての個体のファィルを相互に共有することを確認し、これにより一羽の渡り鳥からツンドラ上で出会ったすべての個体の健康状態を記録し持ち帰る仕組みを確立することができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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