2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24241074
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 義一 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (40114590)
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Project Period (FY) |
2012-10-31 – 2016-03-31
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Keywords | アプタマー / SELEX / 核酸医薬 / 創薬標的 / アンタゴニスト / アゴニスト / RNA造形力 / 構造生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、RNAの造形力を利用した医薬品探索を目的としたもので、SELEX(人工進化)技術を用いて各種の創薬標的タンパク質に結合するRNA分子(アプタマーという)を創成し、創薬研究とともに、RNAの造形力に関する構造生物学的な研究を目的としたものである。平成27年度の研究実績の概要は次の通りである。 1)アプタマー創薬研究に関して特筆できる成果は、特発性肺線維症に対する医薬品候補としてAutotaxin (ATX)に対する阻害性アプタマーを創製し、そのin vitro, in vivoでの特性解析・薬効試験を完了したことである。動物実験の結果、抗ATXアプタマーの気管支内投与により、肺線維症の進行を顕著に抑制できることが明らかになった(Nature Str. Mol. Biol. 2016印刷中)。また、抗FGF2アプタマーについては、ラットを用いた骨粗鬆症(OVX)モデルで薬効試験を実施し、骨密度の低下をほぼ完全に抑制できること、ならびに、OVX処置により失われた軟骨形成をほぼ完全に回復する作用があることを発見した。この発見は本薬剤が難治性希少疾患である軟骨無形成症に対する新薬の可能性を示唆するもので、今後我が国においてその実現をめざしたい。 2)東大シーズとして開発した抗NGFアプタマーはモルヒネを代替する疼痛薬として一昨年度度藤本製薬へライセンス・アウトされ、臨床試験の準備が進捗している。また、全薬工業へライセンスされた抗IL-17Aアプタマーも乾癬に対する臨床試験の準備が進んでいる。 3)抗オートタキシン(ATX)アプタマーとATXタンパク質との複合体のX線結晶構造を2.1オングストロームの解像度で明らかにし(東京大学理濡木教授らとの共同研究)、阻害機序を解明した(Nature Str. Mol. Biol. 2016印刷中)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
東京大学医科学研究所 RNA医科学社会連携研究部門 http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/rnaikagaku/top.html
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[Journal Article] Structural basis for specific inhibition of Autotaxin by a DNA aptamer2016
Author(s)
Kato, K., Ikeda, H., Miyakawa, S., Futakawa, S., Nonaka, Y., Fujiwara, M., Aoki, J., Morita, J., Ishitani, R., Nishimasu, H., Nakamura, Y., Nureki, O.
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Journal Title
Nature Str. Mol. Biol.
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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