2014 Fiscal Year Annual Research Report
オープン・イノベーションの実証研究:製品,市場,産業,及びマネジメントの観点から
Project/Area Number |
24243048
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 敏男 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20205470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 弘 阪南大学, 流通学部, 教授 (00368383)
松村 政樹 大阪商業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10340019)
松村 真宏 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (10379159)
関口 倫紀 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20373110)
中川 功一 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40510409)
金井 一頼 大阪商業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50142831)
ウィラワン ドニ・ダハナ 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (90432426)
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Project Period (FY) |
2012-10-31 – 2015-03-31
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Keywords | 経営学 / 技術経営 / イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究実施計画は,①検証事例収集,②仮説検証,③実証実験,及び④成果広報の4つであった。④の成果広報については,参加研究者による論文発表,学会報告に加えて,平成26年12月に「総括研究会」を開催した程度に留まったので割愛し,以下では(1)事例収集・分析,(2)仮説検証,及び(3)実証実験について報告する。 (1)事例収集・分析:収集分析した事例としては,台湾におけるエレクトロニクス産業とそこでの産学連携に関するものもあるが,前年度までの研究を再確認する程度であり,むしろこれからのマネジメント課題として注目される環境規制分野(主に,造船海洋産業)について,ハンブルグ・メッセにて複数のオープン・イノベーションのケースを収集した。そこでの分析結果としては,リスク要因が大きくなればなるほど,オープン・イノベーションはプロジェクトファイナンスの色彩を強く帯び始めるということであった。 (2)仮説検証:本年度は2つの仮説検証を行った。1つは,オープン・イノベーションに直結する企業側の技術系人材のマネジメントに関するアンケート調査に基づくもので,技術系人材の処遇,異動と教育,移転可能性について,統計上有意な結果を得た。他方はインドネシアにおけるBOP(低所得者層)へのアンケート調査である。後者については,BOPビジネス自体がオープン・イノベーションモデルなしには成り立たない現状にあり,そこでの成功要因を模索する狙いがあった。 (3)実証実験:前年度実施したアンケート調査の結果に基づき,現場におけるマネジメントとしてどのような方策が必要かについて,調査協力63大学とマネジメント手法に関する具体的な指針作りを検討した。結局,情報ギャップ,コミュニケーション・ロスをいかに少なくするか,現場でのインセンティブを高めモチベーションをどのように上げるのか,ということの重要性が確認された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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