2013 Fiscal Year Annual Research Report
JEM-EUSOプロトタイプ望遠鏡による空気シャワー横方向粒子分布の観測
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24244042
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
戎崎 俊一 独立行政法人理化学研究所, 戎崎計算宇宙物理研究室, 主任研究員 (10183021)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宇宙物理 / 宇宙線 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本において、焦点面検出器の検出効率較正を行った。上記で調整を終えた焦点面検出器のフルシステムについて、1画素毎に較正された紫外線LED光を照射することにより、全2304画素の検出効率テーブルを作製した。また、1m径の簡易光学系に焦点面検出器を設置し、夜光の試験観測を行い、予想通りの信号を得た。これにより、焦点面検出器の動作の確認を終えた。
その後、焦点面検出器を米国ユタ州のTelescope Array実験サイトに搬送した。Telescope Array望遠鏡の直前に建設した小屋の中に、1m角の2枚のフレネルレンズで構成された光学系と、上記の検出器を設置することにより、TA-EUSOを完成させた。さらに、紫外線LEDと紫外線レーザーポインタを用いて、焦点面位置や視野角などのTA-EUSO望遠鏡としての基本性能を確認した。
次年度以降本格的な試験観測を行う。TA-EUSOは、Telescope Array実験の中央レーザーと電子ビームを観測できるように設置している。また、Telescope Array望遠鏡のトリガ信号によりデータ取得をすることができるので、Telescope Array実験と同じイベントを観測することができる。これらのデータを比較することにより、EUSO検出器の特性の理解を深めることと同時に、Telescope Array望遠鏡よりも高い空間分解能を持つデータを得ることができるので、宇宙線空気シャワーの知見を深めることができると期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年9月までに、焦点面検出器の開発・調整を終了し、その後、それを用いて米国ユタでの試験観測を行う予定であったが、 焦点面検出器の開発が遅れて、焦点面検出器の開発・調整期間を26年4月まで延長した。その後エレクトロニクスのエキスパートの助けを借りて、焦点面検出器の開発・調整を終了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
焦点面検出器の読み出し回路の問題の所在が明らかになっており、適切な対策をとれば解決することがわかった。その他のレンズ、筐体に関しては問題なく動作している。TA-EUSO望遠鏡が完成したので、次年度以降、米国ユタにおいて、試験観測を行う。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Calibration and testing of a prototype of the JEM-EUSO telescope on Telescope Array site2013
Author(s)
M. Casolino for the JEM-EUSO collaboration, T. Fujii, D. Ikeda, Y. Tameda, T. Shibata, H. Sagawa, M. Fukushima, J.N. Matthews, G.B. Thomson, M. Takeda, S. Ogio, Y. Tsunesada, T. Tomida, J. Belz and P. Sokolsky
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Journal Title
EPJ Web of Conferences 53
Volume: 09005
Pages: 6
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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