2014 Fiscal Year Annual Research Report
JEM-EUSOプロトタイプ望遠鏡による空気シャワー横方向粒子分布の観測
Project/Area Number |
24244042
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
戎崎 俊一 独立行政法人理化学研究所, 戎崎計算宇宙物理研究室, 主任研究員 (10183021)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宇宙物理 / 宇宙線 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度においては、前年度までに完成させたTA-EUSOの試験観測を行った。
まず、望遠鏡の45m及び325m前方に設置したLED光源を用いて、最適焦点位置に焦点面検出器を設置し、視野角の大きさの確認を行った。概ね設計通りの性能が達成されていることを確認した。次に望遠鏡を夜空に向け、背景夜光、恒星、飛行機等の望遠鏡から離れた光源からの信号を観測した。その信号の強さから望遠鏡の検出感度が概ね設計通りであることを確認した。また、恒星の像からは、光学系のPoint spread functionを確認し、これも概ね設計通りであることを確認した。さらに、Telescope Array実験のCentral Laser Facilityからの紫外線レーザーパルスを観測した。現在そのデータを日本に持ち帰って解析を行っており、2015年夏の宇宙線国際会議で報告することを予定している。
TA-EUSO望遠鏡観測時間には、Telescope Array実験の望遠鏡でも同時に観測しており、それぞれのデータを比較ることにより、TA-EUSO望遠鏡の能力のさらなる理解につながると期待される。また、超高エネルギー宇宙線イベントを観測するために、Telescope Array望遠鏡からのトリガによるイベント取得する観測を行っている。現在のところ、有意な宇宙線イベントは取得できていないが、望遠鏡が設計通りの性能を持っていることから、観測時間を延ばすことにより宇宙線イベントを検出することが期待される。次年度以降も継続して観測して、宇宙線イベントの取得を目指す。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] On-line and off-line data analysis for the EUSO-TA experiment2015
Author(s)
Lech Wiktor Piotrowski, Marco Casolino, Livio Conti, Toshikazu Ebisuzaki, Claudio Fornaro, Yoshiya Kawasaki, Yusuke Hachisu, Hitoshi Ohmori, Cristian De Santis, Kenji Shinozaki, Yoshiyuki Takizawa, Yoshihiro Uehara,
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Journal Title
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research
Volume: A773
Pages: 164-171
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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