2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24245004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 俊法 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10192618)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 化学物理 / 原紙・分子物理 |
Outline of Annual Research Achievements |
NaBr水溶液を200nmの紫外光で励起して、水和電子の基底電子状態を生成した後、700nmの可視光で水和電子を励起状態に励起し、最後に350nmの紫外光で電子を放出させる3パルス飛行時間光電子分光実験を行った。用いるチタンサファイアレーザーの周波数を50 kHzに下げ、励起波長も若干変化させたことで、前年度の実験条件よりもかなり改善された。その結果、励起状態の水和電子からの信号をポンプ-プローブの遅延時間と偏光の関数として観測することに成功した。同様の成果は未だ世界的にも報告されていないため、さらに実験データの質的向上を図った上で原著論文の発表に繋げる。また、NaIの水溶液ならびにメタノール溶液、エタノール溶液を対象として、225nmでヨウ素原子負イオンのCharge transfer to solvent (CTTS)バンドを励起し、溶媒和電子が発生する過程を紫外 (250 – 280 nm)光電子分光で追跡した。その結果、アルコール溶液中のCTTS反応が水溶液に比べて遅い過程であることを見いだした他、発生した水和電子と中性のヨウ素原子の再結合反応を拡散モデルで解析した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)