2014 Fiscal Year Annual Research Report
超原子価ヨウ素触媒を用いる環境低負荷型有機変換反応
Project/Area Number |
24245020
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石原 一彰 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40221759)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 酸化的カップリング / 触媒 / ヨウ素 / 超原子価 / 次亜ヨウ素酸塩 / 次亜塩素酸塩 / 不斉触媒 / 脱芳香族化反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
酸化的カップリング反応を触媒する遷移金属や重金属の多くはレアメタルであり、毒性も懸念されることから、代替元素としてヨウ素が注目されている。日本のヨウ素の生産量は世界第2位であり、資源小国の日本にとって貴重な資源である。また、ヨウ素はヒトの必須元素であり、安全性も高い。本研究課題では、ヨウ素の超原子価の特徴を活かし、ヨウ素化合物を有機分子触媒に用いる環境調和型酸化的カップリング反応の開発及び不斉超原子価ヨウ素触媒の開発を目的とし研究を遂行した。触媒前駆体にはヨードアレンまたは第四級アンモニウムヨージドを、共酸化剤には過酸化水素や過酸化アルコールを用い、反応系に一切の毒性の強い物質を用いない。触媒前駆体にはヨードアレンあるいは第四級アンモニウムヨージドを用いた。具体的な研究実績としては、(1) ortho-キノンメチドの新規酸化的生成及びタンデム型反応への応用、(2) IBS触媒を用いるフェノール類のレジオ選択的酸化反応とその合成的応用、(3) キラル超原子価ヨウ素(III)触媒によるビアリールヒドロキシカルボン酸類の酸化的速度論的光学分割、(4) キラル超原子価ヨウ素(III)触媒を用いる1,4-ヒドロキノン誘導体のエナンチオ選択的酸化的脱芳香族化反応、(5) キラル次亜ヨウ素酸塩触媒を用いるエナンチオ選択的酸化的エーテル環化反応、(6) キラル次亜ヨウ素酸塩触媒を用いるインドール類のエナンチオ選択的酸化的脱芳香族化反応、(7) キラル次亜ヨウ素酸塩触媒を用いるエナンチオ選択的酸化的環化反応とその反応機構の解明、(8) 次亜ヨウ素酸塩触媒を用いるカルボニル化合物の酸化的α-アジド化反応、(9) 次亜塩素酸ナトリウム五水和物を用いるカルボニル化合物の触媒的α-塩素化反応、がある。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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