2014 Fiscal Year Annual Research Report
細胞夾雑系でも有効なタンパク質そのまま有機化学の開拓
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24245032
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浜地 格 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90202259)
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Project Period (FY) |
2012-05-31 – 2015-03-31
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Keywords | 生命化学 / 細胞系反応 / 蛋白質 / ラベル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度までに新しく開発したリガンド指向性アルコキシアシルイミダゾール(LDAI)化学の標的がさらに拡大でき、広く種々の膜受容体に広く適用できることを明らかにした。 また、LDT, LDAI化学とは異なるリガンド指向性ラベル化の化学として、オルト置換芳香族安息香酸エステルが反応性の官能基として細胞内タンパク質のかなり迅速なアシル化反応を可能とすることを新しく見出した(LDBB化学)。特にラベル化の選択性が高かったのは、オルトジブロモフェニルエステルであり、イメージングプローブとなる蛍光団(フルオレセインやクマリン誘導体)の芳香族部分を直接ジブロモフェニルエステル化するによって、細胞内に過剰発現した細菌由来のジヒドロ葉酸還元酵素のラベル化が30分程度で高収率で可能であった。またリガンドを炭酸脱水酵素(CA)のリガンドとしたLDBB化学型ラベル化剤を合成しラベル化を行うと細胞内在性のCAの選択的なラベル化だけでなく、蛍光イメージングも容易に実現することが出来た。内在性タンパク質の新しいラベル化手法として期待できる。 さらにリガンドに触媒を連結した様式のリガンド指向性化学であるAGD(リガンド指向性DMAP)化学においては、DMAPによって活性化されるアシルドナーの反応性を脱離基のpKaを指標としてチューニングし、また細胞透過性を疎水親水バランスを調整することによって最適化した。これによってこれまでAGD化学では困難であった細胞内局在のタンパク質(モデルとしてFKBP12を用いた)のラベル化とイメージングに向けた手がかりが得られた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)