2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24249018
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
仲野 徹 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00172370)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生殖細胞 / 小分子RNA / 遺伝子発現制御 / アポトーシス / レトロチランスポゾン |
Outline of Annual Research Achievements |
生殖細胞特異的な小分子RNAであるpiRNAの生合成には、たくさんの種類のタンパクが関与していることが知られている。ミトコンドリア膜上の脂質代謝酵素であるGPAT2(Glycerol-3-Phosphate Acyltransferase 2)もその一つである。piRNA合成は primary processing と secondary processing に分けられるが、これまでの培養細胞を用いた研究から、GPAT2はprimary processing に必須なタンパクであること、また、その酵素活性は piRNAの生合成に不要であること、がわかっていた。 そこで、GPAT2のマウス生体内でのGPAT2の機能を明らかにするするため、GPAT2欠損マウスの作成をおこない、その解析をおこなった。その結果、GPAT2を欠損する雄性マウスでは、piRNAの産生が著しく低下すること、また、その結果として、レトロトランスポゾンのDNAメチル化が不十分であること、さらに、精子形成がおこなわれず不妊になること、が明らかになった。また、これまでに知られているpiRNAの産生異常があるマウスにおける精子形成とは異なって、より早い段階である出生後すぐにおいて雄性生殖細胞がアポトーシスで死滅することが明らかになりつつある。これらの成果から、GPAT2が、in vitroで示されたように生体内においても piRNAの生合成およびそれに依存したレトロトランスポゾンのDNAメチル化に必須であることだけでなく、他の分子機構も有していることが明らかになった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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