2014 Fiscal Year Annual Research Report
捕食性侵入種による在来種の競争排除に関する群集生態学的研究
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24255013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大澤 直哉 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10221821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 千尋 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60263133)
都野 展子 金沢大学, 自然システム学系, 准教授 (60295102)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 侵入生物 / 個体群管理 / 天敵 / 群集 / 分子遺伝 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内の関連研究者と、研究実施計画の妥当性や解析手法に着いて、意見交換を行った。 野外調査:ナミテントウの侵入が現在のところ確認されているブラジル,南アフリカ、及び原産国である日本及び近縁種が存在する台湾等の数カ所で、以下の野外調査を実施した。果樹園や麦畑など、餌であるアブラムシの発生が見られる時期にアブラムシの捕食者ギルドの構造や機能を調べることを目的に、アブラムシ及びアブラムシ食の捕食者をサンプリングした。ナミテントウは遺伝解析用にアルコールで固定して日本に持ち帰り、室内実験に用いた。1)野外実験:ナミテントウ及び同一ギルド内共存種の共存メカニズム解明のため、野外サンプリングを実施した。2)室内実験 2-1)交尾干渉実験:ナミテントウ競合種とナミテントウの交尾干渉の有無を調べるために、受精率・メスの産卵数等を調べた。2-2)遺伝解析実験:原産国のナミテントウ個体群と侵入先ナミテントウ個体群の遺伝的な差異を調べ個体群間間の遺伝的な差異を定量化するために、複数のマイクロサテライト遺伝子座の特異的プライマーを用いて、個体群間の遺伝解析をおこなう予備的な解析を実施中である。 野外調査データの解析:平成26年度までに得られたデータベースを作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内外での野外調査はある程度実行され、サンプルや野外データが集積されつつあり、野外・室内実験からは、成果が得られつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策 (1)野外調査:国内外野外調査を実施し、ナミテントウ原産地、侵入地、及び侵入の可能性のある地域)での、継続的な捕食性テントウムシギルドの実態調査 (2)室内・野外実験:ナミテントウ及び競合種の共存メカニズム及び相互干渉解明のため、成虫の採餌・交尾行動・産卵行動・幼虫の採餌行動を観察し、ナミテントウと競合種の採餌・産卵行動に関する行動生態学的な追加実験 (3)遺伝解析実験及び解析:原産国のナミテントウ個体群と侵入先ナミテントウ個体群の遺伝的な差異を調べるために、国内外のナミテントウ個体群の継続的サンプルリング (4)これら研究遂行のため、国内外の関連研究者と、研究実施計画の妥当性や解析手法に着いて、意見交換及び研究成果の中間発表
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Research Products
(8 results)