2014 Fiscal Year Annual Research Report
国際連携による臨床検査基準値データベースの構築と検査診断エビデンスの共有化
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24256003
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
市原 清志 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10144495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野島 順三 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30448071)
清水 慶久 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80403674)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 基準範囲 / 国際比較調査 / パネル血清 / 標準化 / 調和化 / 臨床検査変動要因 / EBLM |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年末に開始した、IFCCの基準範囲判断値委員会(C-RIDL)の世界規模基準値調査は、2012年度に5カ国5655名、2013年度に7ヶ国7000余名の基準値のデータが集積され、主要臨床検査約50項目を対象に国別の基準範囲(RI)が設定された。2014年度は新たに、ネパール・ケニア・ナイジェリア・バングラディシュ・パキスタン・マレーシア・エジプトが加わり、≧600名/国の参加で調査が進行中である。2014年11月に福岡で共同研究者30名(国内12; 国外14ヶ国18)が会し研究成果の検討を行った。 主要研究目的は、①C-RIDLにより提案された多施設共同調査のための共通プロトコールの妥当性の検証、②新しく提案された統計処理法の従来法との比較検討(パラメトリック法にRI設定、潜在異常値除外法による基準個体の2次調整、RIの層別化基準としての枝分かれ分散分析・重回帰分析の利用)、③パネル血清に基づく標準主軸回帰法による施設間差の調整の是非、④統合データによる基準値の変動要因の分析であったが、福岡会議ではこれらの点を中心に検討を行い、各方法論の妥当性を確認した。またクレアチニン、炎症マーカ、栄養マーカ検査に明瞭な国間差の存在が明らかとなった。さらに同会議では、最新のデータマネージメントシステム(パネル血清測定値に基づく基準値の動的相互変換・統合)と多様な算出方式に対応した汎用的な基準範囲設定プログラムRI-Masterを公開した。 一方、多国籍の健常者100名よりなる新パネル血清の分注パッケージ化作業と標準化対応検査12項目へのドイツ基準測定施設による値づけ作業が終了した。これにより、参加国数17の増加が可能となる。パネル血清の利用で、本研究で得られた基準範囲や基準値変動要因を、他の測定系に移植できるとともに、臨床検査の標準化・調和化の達成に大きく貢献すると予測される。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] A multicenter nationwide reference intervals study for common biochemical analytes in Turkey using Abbott analyzers.2014
Author(s)
Ozarda Y, Ichihara K, Aslan D, Ilhan N, Sadak-Atali D, Bakan E, Polat H, Noyan T, Can M, Bedir A, Okuyucu A, Deger O, Agac S, Ademoglu E, Kaya A, Nogay T, Eren N, Dirican M, Tuncer GO, Aykus M, Gunes Y, Ozmen SU, Kawano R, Tezcan S, Demirpence O, Degirmen E.
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Journal Title
Clin Chem Lab Med
Volume: 52
Pages: 1823-1833
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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