2014 Fiscal Year Annual Research Report
大規模災害時の円滑な通信を実現する不揮発性ネットワーキング技術の研究開発
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24300021
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北形 元 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (20344731)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 不揮発性ネットワーキング / トランスポート技術 / 耐災害技術 / セッション技術 / DTN |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,大規模災害時における通信需要の極端な増加,電力供給の停止,通信路の切断など,極めて厳しい条件下において円滑な通信を実現する不揮発性ネットワーキング技術の確立を目的としている.これまでDTN を災害時の情報通信に活用する研究が行われてきたが,従来のDTN を利用した方式に共通する特徴として,データを送信する際の宛先をURIにより指定するため,利用者端末からサーバへの情報伝達は可能であるが,逆にサーバから利用者端末への情報伝達に利用することは難しいという問題点があった.そこでこの問題を解決するため,下記①~③からなる不揮発性ネットワーク機構を開発した. ① 平常時のネットワークと高い親和性を保ちつつ,有事の際にシームレスに緊急用の経路へ変更を行うセッション分離技術. ② 利用者端末からのリクエストとサーバからのレスポンスをネットワーク上に蓄積し,通信路の断絶への耐性と電力の限られた利用者端末からの間欠的なアクセスを実現するセッション永続化・復元技術. ③ 同一利用者からの多重アクセスを抑制し,限られた通信資源を利用者毎に順番に割り当て有効に活用する順序アクセス制御技術. これら3つの技術から成る不揮発性ネットワーク機構の試作・評価を通じて,利用者端末からの送信だけでなく,安否情報や避難情報など,サーバから利用者端末への円滑な情報伝達を可能とし,災害時の通信要求を満たす円滑な通信を実現する,不揮発性ネットワーキング技術を確立した.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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