2012 Fiscal Year Annual Research Report
大型インタラクティブ・サーフェスのための入出力技術基盤
Project/Area Number |
24300045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
小池 英樹 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (70234664)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インタラクティブ・サーフェス / テーブルトップ / 透明弾性体 / 接触フィードバック |
Research Abstract |
平成24年度は申請者が開発した液晶ディスプレイ(LCD)と透明弾性体を用いた圧力検知可能なタッチパネルをベースとして,そこにおいて生じる映像歪み補正技術の開発を行った.透明弾性体を用いたタッチパネルは2.5次元の曲面型タッチパネルを実現できるが,その問題点は観察する方向による映像の歪みであった.この問題を以下のように解決した. (1)ディスプレイ上に置かれた透明弾性体を通過する光線をあらかじめキャリブレーションされた複数台のカメラで観察し,各画素からの光線の歪みを計測する. (2)この光線情報を利用してあらかじめ歪みを補正した映像を作成する. この結果,異なる方向から見ても歪みの補正された映像を作成することができるようになった.本研究の重要性は,従来2次元に限定されていたタッチパネルを,2.5次元に拡張した点,およびそれを極めてローコストに実現した点である. さらに平成24年度は背面撮影型システムの基礎設計を行った.まず,背面からの撮影により透明弾性体の光弾性効果が観察できるかどうかの基礎実験を行った.これを実現するためには透明弾性体の表面に拡散反射材を塗布する必要があった.そのため,この拡散反射材に適当な塗料を見つけるための基礎実験を行った.結果として,反射塗料の塗布により背面撮影システムが原理的に可能であることを確認した.この結果,従来のディスプレイ前方からカメラによる撮影する方式に比べ,背面にカメラを格納することでディスプレイ本体のコンパクト化の可能性が開けた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定通り,歪み補正技術の開発を行い,背面投影システムの基礎設計を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り,微弱電流による触覚フィードバック技術の開発,異種入力方式の統合を行う.さらに,今年度の研究によってあらたに発見された技術の展開も視野に入れていく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品の購入を次年度にしたため残を生じたので,次年度は消耗品の購入にあてる.
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[Presentation] AquaTop Display2013
Author(s)
Y.Matoba, Y.Takahashi, T.Tbkui, S.Phuong, H.Koike
Organizer
Int'l Conf. on Virtual Reality and converging tech nologies
Place of Presentation
Laval, France
Year and Date
20130300
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