2013 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚からマルチモーダルに展開する脳情報インターフェース技術
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24300051
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
和田 安弘 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70293248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 潔 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40185187)
矢野 昌平 長岡工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90332006)
南部 功夫 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (40553235)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 頭外音像定位技術 / BMI / 脳波 / 機能的近赤外分光法 |
Research Abstract |
平成25年度は以下の研究を推進した。 1)12方向音像識別技術の確立の継続:本課題は、仮想音源の空間分解能を向上させることを狙いとしたものであるが、本年度は、空間分解能だけでなく時間あたりの情報量を向上させる検討も実施した。空間分解能の向上については、伝達関数計測時の音響の広がりを抑制するために指向性の高いスピーカーを用いることによって,分解能の高精度化を検討したが、必ずしも十分な精度を得ることが出来なかった。また、刺激音をホワイトノイズ以外にトーンを変えたものを空間位置によって変更する等の試みを実施した。しかしながら前後に関しては誤認識する傾向が高く、必ずしも十分な精度を得られなかった。次に、前方向の音源だけに絞って、15度間隔の音源の識別を検討した。これに関しては、事前に被験者が学習を行うことで、十分な精度を得る可能性があることを示唆するデータを得た。また、時間あたりの情報量の向上に関しては、刺激間隔を短くすることで短時間あたりの方向推定の情報量をあげることが可能か被験者実験によって検討し個人差はあるが、刺激間隔を短くすることで情報量をあげることが可能であることを示唆する結果を得た。 2)ERP識別器の特徴選択及び適応学習:平成2 5 年度は粒子群最適化手法とFDAによる方法で単試行での方向推定の可能性を検討し,精度向上の可能性を示した。 3)機能的近赤外分光計測法 (functional near-infrared spectroscopy; fNIRS)のアーティファクト除去:fNIRS計測信号のアーティファクト除去の検討を引き続き評価・検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した1)12方向音像識別技術の確立、2)ERP識別器の特徴選択及び適応学習において、前者は、前方向15度間隔に変更することで360度12方向と同程度の空間分解能を得る可能性を示している。また、後者については、おおむね計画通りに進捗しており、今後、更なる検討を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に計画通りに推進する。12方向音像識別技術の確立については、360度方向ではなく、前方向に限定して、同程度の空間分解能を得るべく検討をする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
被験者実験を一部来年度に廻し、それに伴う解析PC等の導入を来年度に先送りしたため。 被験者実験及び解析PC等の導入をを行い、科研費の目標を達成する。
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